北朝鮮・平壌(ピョンヤン)に住むある女性がオンライン上で、自身の日常を紹介する――ユーチューブチャンネル「ユミの空間(Olivia Natasha-YuMi Space DPRK daily)」が韓国で話題になっている。
自身をユミと名乗るこの女性は流暢な英語を話す。ジムの個人トレーニング(PT)を受けたり、遊園地で日常を楽しんだりする姿を映像に収める。プルコギやアイスクリームなど、北朝鮮で食べられる食べ物も紹介する。韓国人がよく思い浮かべる貧しくて疲弊した北朝鮮住民の生活とは異なる様子だ。
北朝鮮社会で住民の日常を紹介するユーチューブチャンネルは今回が初めてではない。
2020年には若い女性「ウナ」を前面に出した「真実のこだま(Echo of Truth)」チャンネルが有名になった。ウナも平壌の食料品店や遊園地、食堂などを回りながら生活と文化を紹介する映像で注目を集めた。
このチャンネルは2020年12月、約款を違反したという理由でユーチューブから削除された。その後もユーチューブで北朝鮮の日常を紹介するチャンネルは生まれては消えることを繰り返している。
北朝鮮を紹介するユーチューブ映像のほとんどが「Vlog(Video blog)」(ブログの動画版)形式であり、女性や幼い子供たちが出演するという点は注目に値する。
北朝鮮当局が運営していると推定される「NEW DPRK」チャンネルも最近、北朝鮮少女の新年の願い、北朝鮮少女の母の日の願い、平壌幼稚園の子供たちの新年ショー、平壌少女が伝染病予防の絵を描くなど、幼い女子生徒らの日常を紹介する映像を多数制作した。
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