米コロラド州で現地時間の先月29日発表された州立博覧会美術展の受賞作。その「デジタルアート・製作写真部門」で、人工知能(AI)の作品が1位を獲得した。
「スペースオペラ劇場(Theatre D’opera Spatial)」というタイトルのこの作品は、入力された文章をイメージに変えるAIプログラム「ミッドジャーニー(MidJourney)」により制作された。
ところが、発表後、芸術界を中心に波紋が広がった。AIによる作品が創作物になり得るのか――。
デジタルアーティストのジェネル・フマロンは「審査が台無しになった」と、その公正性を問題視した。
◇作曲・プロデューサーとして名を連ね
執筆、作曲に続き、絵画まで「個人技」が増え、アーティストとしてAIの能力も進化している。
カカオブレインが作ったAI詩人「シア」は、韓国の近現代詩1万2000編以上を学習して作り方を身につけ、1編の詩を30秒で作り出す。
ソウル・大学路(テハンノ)芸術劇場では先月、韓国で初めてのAI詩劇「パフォース(PAPHOS)」がステージに上がった。シアが書いた詩をまとめて制作したものだ。
仮想人間作曲家が仮想アイドルの曲を作る例もある。
今月6日には、仮想人間作曲家「エイミームーン(Aimy Moon)」が作った仮想アイドル「リダーガールズ」(Litder Girls)のシングルアルバム「ロックスター」(RockStar)が発売された。
エイミームーンは、AIコンテンツ製作会社「エンターアーツ(Enterarts)」が運営する仮想企画会社「バーチャル(Virtual)A.I.M」所属だ。
ガールズグループ Berry Good出身のイソや、バーチャルアイドル「エターニティ(ETERNITY)」のシングルアルバムなど、80曲余りのK-POP音楽に、作曲・プロデューサーとして名を連ねている。
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