中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が先月、ガソリンやディーゼルなど、伝統的な燃料で動く内燃機関の自動車生産を中断した。
比亜迪は昨年上半期まで電気自動車などエコカーと内燃機関自動車をそれぞれ半分ずつ生産していたが、昨年下半期から内燃機関自動車の生産を大幅に減らした。今年に入っての内燃機関自動車の販売量は1月2254台、2月2795台、3月0台と集計される。
比亜迪は中国の全自動車業界で9位、電気自動車業界では1位(2021年中国市場シェア17.1%)のメーカーだ。
今年3月の販売量は、昨年同月比156%増の10万4338台で、電気自動車は5万3664台、プラグインハイブリッド車(PHEV)は5万674台だった。中国は純粋な電気自動車やPHEV、水素自動車などをエコカーに分類する。
比亜迪は当初、2040年に内燃機関自動車の生産を中断すると明らかにしていたが、中国のエコカー市場が最近、急成長し、予定を繰り上げたものと見られる。中国のエコカー販売量は昨年352万台で、前年より157%増えた。
比亜迪は、内燃機関自動車メーカーから始まった。内燃機関自動車の生産を中止して、純粋電動化に転換した世界初の事例とされる。
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