韓国忠清南道(チュンチョンナムド)公州(コンジュ)は昔から「両班の里」として知られる。2015年、管内の公山(コンサン)城と宋山(ソンサン)里古墳(コブン)群が世界文化遺産に登録され「歴史文化の都市」としても有名だ。近隣の石壮(ソクチャン)里古墳群や宝物級文化財を多数保有する千年古刹の麻谷(マゴク)寺・東鶴(トンハク)寺・新元(シヌォン)寺、忠清監営(カミョン)、鶏龍(ケリョン)山国立公園はもちろん、ウグムチとゴマナルなど見どころが並んでいる。毎年扶余(プヨ)郡と共に開催する百済(ペクチェ)文化祭にも多くの観光客が集まる。
このように歴史文化に対するプライドが高い公州に最近、新たな見どころが一つ追加された。毎週金・土曜日、公州錦(クム)江辺の新官(シングァン)公園一帯で開かれる農民市場「バロマーケット百済金剛(クムグァン)店」行事だ。
6月に初めてオープンした農民市場はその間に口コミが広がり、近い大田(テジョン)・世宗(セジョン)はもちろん忠清南道、全羅北道(チョルラブクト)、忠清北道(チュンチョンブクト)の消費者も訪れる「ショッピング名所」になった。
住民のキム・ジンスさん(57)は「今、公州(コンジュ)市の人口は10万人しかいないが、マーケットが開かれると人口100万都市になったような錯覚を覚えるほど」と笑った。
今月4日午後3時、バロマーケットが開かれた新官公園は肌寒い天気にも活気づいていた。
焼きたてのほかほかのくるみ菓子を試食してみろという商人の優しい勧誘が相次ぎ、流通費用をすべて取り除いた高品質農産物を買い物かごに入れる消費者の手が忙しく動いていた。
また、片隅に用意された「魚ブース」には釣り体験に完全にはまってしまった幼い子どもたちの笑い声がいっぱいだった。
オ・ミスクさん(37)は「4年前、果川(クァチョン)から世宗(セジョン)に引っ越してきたが、周辺に懐かしいものが多くていい。平日は近くのマートを利用するが、マーケットが開かれる金・土曜日にはここを訪れ、楽しいショッピングをしている」と話した。
価格が20~30%安いのも気に入っている。また、季節ごとに多様なテーマの花畑と近隣のミル島、公山城など周辺の名所を楽しむことができ満足度が高いという。
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