車両1台の価格が3億~4億ウォン(1ウォン=約0.11円)台以上のラグジュアリーカーブランドのベントレーとロールスロイスが最近、相次いで韓国市場を狙った限定版モデルを発売した。両ブランドとも最近、韓国市場がグローバル成長を牽引しているだけに、積極的な投資とマーケティングを展開しているものと分析される。
業界によると、ベントレーは最近、韓国抽象画家のハ・テイム氏とコラボした「コンチネンタルGTコリアリミテッドエディション」、ロールスロイスは「ブラックバッジゴースト清潭(チョンダム)エディション」をそれぞれ発表した。グローバルに発売する一部を韓国市場で販売するのではなく、韓国の顧客にだけ販売する車種だ。
コンチネンタルGTコリアリミテッドエディションは、ベントレーのビスポーク専担部署であるミュリナーとハ・テイム氏の1年間のコラボを通じて10台だけが製造された。ハ・テイム氏の作品中心テーマであるカラーバンドから抽出した5色は、内外装デザインの随所に適用された。
ベントレーがアーティストとコラボして限定版を製造した事例は今回が初めてだ。ベントレーは、他の国内作家とのコラボも引き続き模索していく計画だ。
ロールスロイス「ブラックバッジゴースト清潭エディション」はロールスロイス清潭展示場開館20周年を記念して2台だけが製造された。ロールスロイスはこの20年間、絶えず変化し成長してきた韓国国内1号展示場の躍動性にインスピレーションを得たと説明した。これに果敢で強烈な「ライムグリーン」「ガリレオブルーのカラーをブラックカラーと組み合わせて華麗なデザインを完成した。
ロールスロイスのアジア太平洋地域総括、アイリーン・ニッケイン氏は「韓国はロールスロイスブランドにおいて最もダイナミックに成長した市場」と強調した。
韓国市場はラグジュアリーブランドとしても非常に重要な市場として浮上した。ベントレーの販売台数は、2019年の129台から▽2020年には296台▽2021年には506台▽2022年には775台▽2023年には810台と、4年で5倍以上増加した。
特にベントレーは昨年、グローバル販売台数が1万3560台で、2022年(1万5174台)より11%減少した。最大市場の米国(▽9%)を含め、中国(▽18%)、欧州(▽15%)などはそれぞれ販売量が減り、中東(2%)と中国を除いたアジア・太平洋(5%)だけが増えた。
アジア太平洋地域は2031台から2123台に増加した。この地域の最大市場は韓国だ。グローバル販売が低迷している状況で、着実に需要が増えている韓国市場の重要性はさらに高まると見られる。
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