2024 年 5月 13日 (月)
ホーム社会ハングルは読める。でも意味が…韓国で懸念される「実質的非識字者」

ハングルは読める。でも意味が…韓国で懸念される「実質的非識字者」

世宗大王やハングルの展示を観覧する市民ら(c)NEWSIS

韓国の非識字率は世界最低水準とされる一方で、写真と動画に慣れ、文章を読んでも理解できない「実質的非識字者」が増えていることが懸念されている。

最近問題になっているのは若い世代の識字力だ。最近の研究によると、韓国の成人の識字力は若いほど高い。教育省と国家生涯教育振興院が2021年に発表した「第3次成人識字能力調査」によると、識字力は年齢が高いほど、また学歴と世帯所得が低いほど低くなっていた。高齢層は戦争や貧困で教育を受けられなかった人が少なくないためと推定される。

一方で、「中学生以下」の識字力と判定される18~29歳の比率は2014年の12.9%から2020年4.7%に減少した。

ただ、青少年の「批判的読み取り」能力は非常に低いこともわかっている。

2018年の経済協力開発機構(OECD)の国際学業成就度評価(PISA)報告書によると、韓国の学生は事実と意見を識別する能力が最下位だった。二つの識別率は25.6%でOECD平均の47%を大きく下回った。韓国の学生はフィッシングメールを識別する力でも最下位に近かった。

漢陽(ハニャン)大学国語教育科のチョ・ビョンヨン教授は著書「読んだという錯覚」の中で「合理的根拠と論理がない偏向した文を読む時に重要なのは、文章が持つ偏向性を分析しようとする読者の態度だ」と指摘している。

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