2024 年 5月 1日 (水)
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ソウル都心に急増する「イノシシの出没」情報…市、個体数削減へ

遮断フェンス=ソウル市提供(c)news1

ソウル市は16日、都心での相次ぐイノシシ出没を受け、北漢山国立公園と協力体制を強化して、イノシシの個体数削減に乗り出すことを明らかにした。

昨年、ソウル市で捕獲された野生のイノシシは計449頭で、2022年の164頭に比べて2.7倍に増えた。地域別では、北漢山国立公園と隣接した自治区6カ所(鍾路、城北、江北、道峰、恩平、西大門)で、全体の91.5%に達する411頭が捕獲された。

国立公園研究院の研究結果、北漢山内のイノシシが増加傾向にある。銃器による狩猟制限と強い繁殖力、天敵の不在などが増加の理由に挙げられる。

ソウル市と北漢山国立公園は、イノシシによる被害を減らすため、山林低地帯とイノシシの主要移動経路に捕獲枠・捕獲場151個を設置。遮断フェンスを15.8kmにわたって設け、防御シートも張った。来月から鍾路区(チョンログ)、城北区(ソンブクグ)などに防御シートを拡大する予定だ。

イノシシの出現が頻繁な北漢山近隣の6つの自治区では、独自に運営する「イノシシ機動捕獲団」の取り組み状況について、警察署・消防署・自治体、北漢山国立公園と共有する。

北漢山国立公園も山林低地帯に捕獲枠・捕獲場を拡充するなど、積極的に防御シートを設置することにした。また、アフリカ豚熱(ASF)予防のための捜索専従班(6人)と機動対応班(10人)を編成し、捕獲枠と捕獲場にかかったイノシシの状態を確認する計画だ。

ソウル市青い都市余暇局のイ・スヨン局長は「イノシシ出没による市民不安解消と安全確保強化のために、北漢山国立公園側と協力体制構築を進めることになった。市民たちも決められた登山路から外れないようにしてほしい。イノシシと出くわした時の行動要領を熟知し、野生動物の餌になる実などを採取しないよう徹底してほしい」と要請した。

(c)news1

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