2024 年 5月 17日 (金)
ホーム政治ソウルの駐車スペース、限界…「とにかく足らない」の悲鳴

ソウルの駐車スペース、限界…「とにかく足らない」の悲鳴

ソウルのある公営駐車場(c)news1

ソウルの駐車場を巡る難問が浮上している。自動車登録台数が次第に増加する一方、駐車スペースは限界を迎えており、完全に行き詰まった状況だ。ソウル市は大規模駐車場の新設より、住環境再整備で空間活用効率を高めることに重点を置いているが、政策全般を見直す必要があるとの指摘もある。

国家統計ポータルによると、ソウルの自動車登録台数は2011年に297万7599台から2022年には319万3351万台に増えた。

ソウル市によると、昨年末時点で市全域の駐車場確保率は137%だ。つまり車両100台当たりの駐車スペースは137台分確保されている。ところが住宅街に限定すれば確保率は104.3%とギリギリで、そのうちマンションを除く多世帯住宅やビラなどでは63%に過ぎない。100台のうち約40台は駐車するところがない計算になる。

ソウル市は共同駐車場建設への補助金のほか、遊休駐車場の開放支援事業や塀や門を壊して駐車場にするグリーンパーキング(塀崩し)事業を進めてきた。市関係者は「莫大なお金をかけて駐車場を建てるより空間を効率的に活用した方が良い。当分は現在のような政策を維持する」と話した。

ただ、長期的には需要と供給の不均衡を解消する根本的な対策が必要だという指摘が出ている。

京畿大学都市交通学科のキム・ジンユ教授は「駐車スペースを作るには限界があるため駐車需要を減らすのが核心だ。過度に安い駐車料金を見直し、都心に出る時は自動車をなるべく使わないように誘導し、都心で集めた駐車費で駐車施設が不足する住居地に補助をする政策が必要だ」と提案した。

(c)news1

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