ソウルの人口が最近10年で約86万人減少したことが統計庁の国家統計ポータルでわかった。不動産急騰の影響とみられる。
それによると、2014年から2023年の間にソウルから他の市・道に転出したのは547万2490人だった。転入は461万1159人で、差し引き86万1331人減っていた。
転出の理由は「住宅」が174万1273人(31.8%)で最多。続いて「家族」(157万6446人・28.8%)、「職業」(134万7036人・24.6%)が多かった。
半面、転入理由としては職業が164万1472人(35.6%)で最も多く、家族(112万1867人・24.3%)、住宅(97万1730人・21%)の順だった。
住宅を理由にした転出だけで転入を80万人近く上回っており、高騰する住宅価格が人口減の大きな要因とされる。
韓国不動産院によると、ソウルの共同住宅売買実取引価格指数(2006年1月=100)は2013年11月の85.7から2023年11月には123.1へと10年で43.6%も上昇した。
ソウルを離れた人たちは周辺の京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)に多く移動しており、最近10年間で京畿に転入したのは約340万5000人に上った。
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