ソウルに住む親は子供の数が多いほど女性の雇用が不安定になり、転職回数も増え、性別賃金格差も大きくなる――こんな状況がソウル女性家族財団の「ソウル市多子女世帯実態調査および政策改善方向」報告書で明らかになった。
就職、家事、世話を合わせた総労働時間でも女性が男性より多いことが判明、ジェンダーフリーに向けた政策が切実になっている。
この調査は4~5月、ソウルに住む2人以上の子供がいる世帯の養育者1005人を対象に実施。それによると、子供3人世帯の女性の非正規職比率は11.8%で、子供2人世帯(8.6%)の回答者より1.3倍ほど多い。
養育者の65.9%は経済活動をしており、性別の差を見れば女性は61.7%にとどまる一方、男性は89.4%で25ポイント以上の差が出た。女性養育者の月平均個人所得は約292万ウォン、男性は約463万ウォンで、男性に比べ女性養育者の賃金比率は58.7%で、格差が大きい。
女性の転職経験の場合、最初の養育期間から現在まで最初の職場に勤めている、という回答は43.1%で、1度転職したという回答は26.3%、2度は16.5%だった。子供の数が3人以上の回答者が最初の職場に勤めているのは30.3%で、2人という回答者の46.9%よりかなり少ない。子供を多く産むほど経歴が断絶する可能性も高かった。
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