2024 年 5月 7日 (火)
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シャネル・ルイヴィトン偽物からインド産バイアグラまで多種多様の“摘発成果物”…悪臭漂う韓国・仁川空港の留置倉庫

仁川国際空港第1旅客ターミナル留置倉庫で物品を確認する税関職員(c)NEWSIS

シャネルやルイ・ヴィトンの偽物、中国産たばこ、熊潭、インド産バイアグラ――3日午前、韓国・仁川空港第1旅客ターミナル仁川空港本部税関留置倉庫。ここは乗客が免税基準を超過して搬入する物品に対する関税を納付しなかったり、社会、安全や国民保健を害する恐れのある物品を搬入しようとしたりする場合の、該当物品を留置する場所だ。

この日訪れた留置倉庫には入り口から悪臭が鼻を刺した。匂いの元は、乗客が海外から購入して国内に持ち込もうとして摘発されたスパイスが入り混じっている匂いだった。

留置倉庫の内側に入ると、製品の種類別に品目が陳列台に並んで分類されていた。品目はシャネルやルイ・ヴィトンなどのブランドバッグなどの偽物から、安全認証を受けていない携帯電話の充電器、中国製たばこ、鋭い刀剣、海外農産品など多様だった。税関はその製品を個別包装してバーコードまでつけていた。

特にここには乗客が搬入できると勘違いして海外で購入した摘発されたケースも少なくない。その代表がインド産バイアグラと中国産医薬品だ。

仁川空港本部税関のコ・ヨンイ主務官は「海外では一般に販売されているが、韓国国内では誤用・乱用の恐れがある医薬品に指定され、医師の処方が必要な医薬品も少なくなく、購入前に確認が必要だ」と強調する。

最近は海外農産物や中国産たばこなどが大量に持ち込まれるケースも少なくない。この日、留置倉庫には大量の外国産ピーナッツや雑穀なども見受けられた。

映画でしか見られない刀剣と鋭い槍は、見るだけでもぞっする。国内に搬入されれば、危険だ。

税関によると、今年(1月~9月)までの留置倉庫品目の中で最も多い物品は一般たばこだった。

たばこは免税基準1カートン(10箱)を除いた残りに対して税金が課せられる。しかし、最近、行商が大量のたばこを持ち込むことが多いと税関は指摘する。

次は中国産医薬品と刀剣、液状電子たばこ、その他、農産物、噛むたばこ、日本加工食品だった。

では、留置倉庫の保管されている物品の今後の手続きはどうなるのか。

まず、税金を納めていないため、留置された物品は免税限度800ドルを基準に税金を納めなければ受け取れない。ただし、社会安全や保健を脅かす恐れのある物品などは持ち込みが禁止される。

留置倉庫での物品保管は30日までで、延長時には最大60日まで可能だ。税関はその後、商品性と算出価格などを考慮して、廃棄または公売の可否を判断する。この時、領収書価格と免税店販売価格などを考慮して公売価格が算定される。

(c)NEWSIS

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