2024 年 11月 25日 (月)
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カカオタクシー、AI配車システムを電撃公開

「カカオT」タクシー©news1

韓国ネット大手のカカオ子会社で配車サービスを手掛けるカカオモビリティーが、国内モビリティ業界で初めてタクシー「AI配車システム」の詳細な動作原理を電撃公開すると発表した。AI技術やプラットフォームの透明性に対する社会的要求が高まっているなか、配車システムを先に公開したうえ、プラットフォーム参加者とのコミュニケーションを強化して、各界の誤解や懸念を払拭するという趣旨だ。

「カカオT」タクシーサービスは、乗客の▽呼び出し要請▽コールカード発送▽ドライバーのコールカード受諾(配車)▽乗客搭乗▽運行▽決済・評価――のプロセスで進められる。このうち、コールカード発送時にタクシー運転手に発送される「コールカード」の基準と順序を導き出す方式が「配車システム」だ。カカオTタクシーは早い配車とともにドライバーと乗客の満足度を高めるという原則のもと、「AI配車システム」と「ETA(Estimated Time of Arrival、到着予定時間)スコア」をベースにした「ハイブリッド配車方式」を運営している。

「AI配車システム」は呼び出された▽曜日▽時間帯▽出発地近くのタクシー需要・供給の状況とともに、運転手の▽日平均コール受諾率▽目的地別コール受諾率▽平均評点▽過去の運行パターンな――ど約30の変数をマシンラーニングで分析し、運転手と乗客のマッチングを最適化する技術だ。

AI配車システムを通じて、乗客のいるところに早く到着できるようになる。コールを受諾する確率の高いドライバーを予測できるため、そうしたドライバーに優先的にコールカードを発送する。これはキャンセル率を下げて乗客の待ち時間を減らし、過度な配車要請によるドライバーの疲労度を減らすという好循環構造を構築するというのがカカオモビリティの説明だ。

これは乗客とドライバーの便益拡大にもつながる。2019年のAI配車システム導入前は14.1秒だった平均配車待機時間が、2021年には8.6秒となり39%減少した。また、配車受諾率、評価などの質的要素を配車システムの変数として考慮するようになり、客の選別、短距離忌避などのタクシー市場の慢性的な問題解消にも影響を与えた。

©MONEYTODAY

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