2024 年 11月 27日 (水)
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NVIDIAコリア代表インタビュー(上)

エヌビディア(NVIDIA)コリアのウェブサイトより©KOREA WAVE

――メタバースの特徴とは?

ユ代表 メタバースは、共有された仮想の世界におけるインタラクティブ、物流、協力などに特徴があります。これはメタバースが、仮想環境で他者と働かなければならない人たちを支援することで、新時代の主流になるという意味です。

例えば、「フォートナイト(Fortnite)」のようなオンラインソーシャルゲーム、マインクラフト(Minecraft)やロブロックス(Roblox)のようなユーザーが作る仮想世界は、メタバースの一部要素を反映しています。メタバースはデジタルであれ現実であれ、一つの場所とは限らないプラットフォームになるでしょう。

――メタバースはどう活用されるか。

ユ代表 メタバースは既に、仮想空間内で共同作業をするためのプラットフォーム「エヌビディア・オムニバース」(NVIDIA Omniverse)を通じて、業務が進められています。「オムニバース」は、建物や工場に関するシミュレーション用の「デジタルツイン」を構成したりなど、さまざまな業界で活用されています。エヌビディア・オムニバースでは、現実の工場と、完全にデジタルツインの「未来工場」をつくり上げ、シミュレーションに使っています。独BMWはこれを利用して、全面的にデジタルにより自動車を設計しています。

このようにメタバースが、多くの業界で、迅速に利用されているという事実が、技術革新といえるものであり、決してバブルとして弾けて終わるものではない、ということを教えてくれています。

エヌビディア(NVIDIA)コリア ユ・ウンジュン代表

――メタバース技術がさまざまな業界で広まり、活用されると思うか。

ユ代表 はい。メタバースは、多様な企業・チーム間の協力が必要とされる、あらゆる業界で活用されるでしょう。これがまさに、エヌビディアがAEC(建築、エンジニアリング、建設)やメディア、エンターテインメント、製造業、スーパーコンピューティング、ゲーム開発など、どんな形態であれ、仮想環境を必要とする部門を支援する、ということに重点を置く理由です。

これらの分野において個人の開発者あるいは企業の開発者は、エヌビディアのオムニバースプラットフォームの豊富なツールやサンプルを使い、直接自身のエクステンション(Extensions)、アプリ(App)、コネクター(Connectors)、マイクロサービス(Microservices)を簡単に構築して販売することができます。

私たちのメタバース技術は、持続的であり、さまざまな使用事例があります。仮想空間で3Dモデリングをするためのプラットフォームがオムニバースですが、顧客はオムニバースをスマートに活用して3Dモデリング、シミュレーション、遠隔でのコラボなど、多くのことができます。こうしたプラットフォームを提供する企業こそエヌビディアです。

(下につづく)

©MONEY TODAY

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