2024 年 11月 24日 (日)
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どうなる?李明博氏の恩赦

イ・ミョンバク(李明博)元大統領©news1

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領が、パク・クネ(朴槿恵)前大統領に対する特別赦免(日本の恩赦に相当)とハン・ミョンスク(韓明淑)元首相の復権を電撃断行した。今後、イ・ミョンバク(李明博)元大統領に対する赦免もあるのか関心が集まっている。

野党を中心に、イ・ミョンバク氏が赦免の対象から除外されたことに対し、「親イ・親パク系の分断を狙ったもの」という批判が出ている。一方のイ・ミョンバク氏側は「現政権では(赦免を)期待していない」と明らかにしている。

旧「正しい未来党」代表だったソン・ハッキュ(孫鶴圭)氏はパク・クネ氏の赦免などが決まった24日、フェイスブック上に歓迎の意を示したうえ、「同様に統合の象徴としてイ・ミョンバク氏の赦免を」と主張した。

一方、保守系最大野党「国民の力」からは非難の声が出た。ホン・ジュンピョ(洪準杓)議員は同日、「分断のための恩赦だ。反対陣営の分裂を画策するとは、実に狡猾な策略だ」と批判した。代表的な「親イ」系である同党のクォン・ソンドン(権性東)事務総長は「1人(パク・クネ氏)だけ赦免したのは、ムン政権と民主党による野党分断を狙った策略が隠されているのではないか」と述べた。

さらにクォン氏は、イ・ミョンバク氏の除外を、腹心であるキム・ギョンス(金慶洙)前慶尚南道知事の赦免を念頭に置いた「政治的計算だ」という見方も示した。「結局、ムン大統領の最後の赦免はキム元知事だ。刑が確定して間もないキム元知事だけを赦免した場合、政治的非難を受ける。これを避けるため、イ・ミョンバク氏を残したのではないか」というのがクォン氏の推測だ。

ムン・ジェイン(文在寅)大統領©news1

大統領府は、ムン大統領の任期内での追加特別赦免の可能性を排除していない。イ・ミョンバク氏に対する赦免がムン政権のうちに実行されるとすれば、時期的には来年3月1日の「三一節」(独立運動記念日)のような国家記念日、あるいは同月9日の大統領選の後というのが有力だ。

大統領府関係者は24日、記者団からの「赦免は今回が最後か」「旧正月や三一節を契機に追加赦免をする考えはあるのか」などの質問に対し、「まったく承知していない」と述べるにとどめた。

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