2024 年 5月 3日 (金)
ホームライフスタイルトラベルお花見しながら香ばしいパンの香りまで…ソウルの「行ってみるべき」歴史めぐり (中)

お花見しながら香ばしいパンの香りまで…ソウルの「行ってみるべき」歴史めぐり (中)

雲峴宮の境内の様子=ソウル観光財団提供(c)news1

◇「雲峴宮~桂洞(ケドン)~憲法裁判所」

雲峴宮は朝鮮26代王であり大韓帝国皇帝だった高宗(コジョン)が王になる前の12才まで暮らしたところで、高宗の父親興宣大院君(フンソンテワングン)イ・ハウンの家だ。若い高宗に代わって興宣大院君が約10年間国政を率いた場所で、朝鮮後期の王族の暮らしを垣間見ることができる。

迷路のように繋がっている境内を巡って二老堂(イロダン)と老楽堂(ノラクタン)が母屋として使われたところを通る時は、まるで建物の下にいるかのように出入りできる低い出入り口が臨場感と面白味を感じさせる。

雲峴宮の向かい側にある桂洞(ケドン)には、多様な展示と体験クラスが行われる北村(プクチョン)雪花秀(ソルファス)の家と調香師の家が位置している。

雪花秀の家の外観=ソウル観光財団提供(c)news1

化粧品でよく知られているアモーレで1930年代の豪邸を改造して作った雪花秀の家には、K-ビューティーと呼ばれる韓国の美容関連商品が外国人の目を引く。

ラウンジでは無料で予約できるさまざまなクラスが開催され、上の階には伝統的なメニューからなるお茶とベーカリー、ノンアルコールカクテルを販売しているオスロクティーハウスがある。

雪花秀の家の隣、調香師の家では自然から採集した数十種もの香りの原材料の配合によって体験できる新たな香りの世界を探求できる。

桂洞にある憲法裁判所は、中学生の子どもを持つ家族なら一度は見学してみる価値があるところだ。

約80分間かけて、アニメーション上映、憲法についての説明を聞きながら内部の公開された空間を見て回る見学コースで、法廷では法服を着て記念写真を撮ることができる。

内部の図書館は誰でも利用でき、多種多様な所蔵資料を閲覧することができる。展示館も自由な観覧が可能だが、最も事件名が長い判例、最も多くの人が憲法訴願を提起した判例など、法に馴染みのない人にも興味を持ってもらえるような内容を提供する。

アーティストベーカリーの全景=ソウル観光財団提供(c)news1

▽周辺のグルメ

桂洞には新しい塩パンの美味しい店として知られる「アーティストベーカリー安国(アングク)」がある。全国に口コミで広まったこの店は、開店と同時に並ばなければならないほど人気が高い店なので、なるべく午前中の訪問をお勧めする。

ジャガイモバター、オーガニック全粒小麦からハラペーニョソーセージ、ニンニクバターまで、多くの材料を使用した塩パンだけでなく、オープンキッチンで製菓のプロセスを見る楽しみがあるサンドイッチも人気メニューだ。

(c)news1

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