韓国・仁川(インチョン)空港が今年1年間、アナログから「デジタル」にシステム大転換のための本格作業に着手する。パスポートと搭乗券なしに顔情報で出国場を通過できるシステムから、搭乗手続きを支援するロボットまで空港の全分野にデジタル化が進められる。
仁川国際空港公社によると、今年2月中に仁川空港分野別デジタル大転換のためのレベル診断を完了する。公社は空港分野別診断対象を導き出した後、結果分析を通じて従来はアナログ体制だった各分野にデジタル化を導入する予定だ。
特に11月までにすべての出国場に顔認識スマートパスシステムを設置し、利用客の便宜と手続き簡素化を通じた効率性を高める。
空港内の搭乗手続きを支援するセルフチェックインロボットから、空港を案内するロボットまで計50台を導入する。
10月中に第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶシャトルバス路線に自動運転シャトル2台を導入し、第2ターミナル拡張区間3階に室内自動運転個人型移動装置であるパーソナルモビリティ10台も備える。
国内の空港では初めて3D交通管制プラットフォームを構築し、リアルタイムで空港出入り車両に対する総合交通情報を提供する。
事故・渋滞・落下物などリアルタイムで突発状況も感知し対応する。
免税店にもデジタル化を推進する。11月中にはオンラインで航空機搭乗30分前まで免税店の商品を購入できるスマート免税サービスプラットフォームを運営する。免税品を事前に体験できる空間も設置される。
イ・ハクチェ社長は「今年をデジタル大転換元年とし、世の中を変える空港として生まれ変わることができるようにする。搭乗手続き、保安検査、管制など全分野にわたりデジタル化を導き業務効率性を高め競争力を確保する」と述べた。
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