
韓国のファッション企業「HAGO:HAUS」が、オンラインプラットフォームを超えて「ブランドインキュベーター」としての地位を確立しつつある。ファッションを中心に、F&B(外食)、ビューティーへと事業領域を広げ、「グローバルブランド育成企業」として成長している。
同社の代表的成功事例はファッションブランド「Matin Kim」だ。厚いマニア層に支えられた同ブランドは2021年に「HAGO:HAUS」の投資を受け急成長。2024年の売り上げは1500億ウォンと前年比50%増を記録し、国内オフライン流通網を拡大するとともに香港・マカオ・台湾への進出を進め、グローバルブランドとしての地位を固めている。今年の売り上げ目標は2000億ウォンだ。
「HAGO:HAUS」は「第2、第3のMatin Kim」を発掘するため、新興ブランド支援を強化している。TREEMINGBIRD、DEPOUND、UNIFORM BRIDGEなどが代表例だ。TREEMINGBIRDは創業者のキム・ミンギョン氏が率いるブランドで、シンプルかつ洗練されたスタイルが支持され、BLACKPINKジェニーやIVE、俳優ハン・ソヒら著名人も愛用。2023年に50億ウォン、2024年に150億ウォンの売り上げを上げ、「HAGO:HAUS」の支援を受けた今年は200億ウォン超を見込む。
DEPOUNDは2024年に400億ウォンを記録し、前年比33%の成長。UNIFORM BRIDGEも390億ウォン台に達し、30%増加した。これら投資先の成長により、「HAGO:HAUS」全体の2024年売り上げは3500億ウォンに達し、前年比40%増となった。
今後は日本・香港・台湾などアジア市場での成果を土台に、北米・欧州など伝統的ファッション市場にも進出する。短期のポップアップイベントにとどまらず、現地で長期的にブランドを運営できる体制を整備する。
「HAGO:HAUS」関係者は「ファッションからF&B、ビューティーまで事業領域を拡大し、K-ファッションブランドの世界的地位を確立していく。強い競争力を持つグローバルブランドへと育て上げることが目標だ」と強調した。
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