「白雲洞園林」は潭陽(タミャン)小砕院、莞島(ワンド)甫吉島(ポギルド)芙蓉洞(プヨンドン)とともに湖南3大別墅園林であり、チョン・ヤギョン(丁若鏞)が景色に魅せられた場所としても知られる。
この園林の主人は処士イ・ダムノだ。彼が別墅庭園として造営した。別墅とは、本家から歩いて行ける距離の景色の良いところにある別荘を意味し、園林は家の敷地にある森で庭園のことだ。
流罪中だったチョン・ヤギョンは弟子らとともに月出山に行き、白雲洞別墅園林に一晩泊まった後、そこから眺めた12勝景を歌った詩「白雲帖」を書いたと伝えられている。
この園林の興味深い点は、庭にある水路だ。渓谷を流れる水を引き込み作った池だ。杯を浮かべて遊ぶ流しょう曲水をしていたところだ。水路は門の右側の塀の下に水が流れ込み、四角形の池を経て再び外に戻るように設計されている。
白雲玉版茶を味わうには、康津高原から車で5分ほど行く。イ・ハンヨンの玄孫であるイ・ヒョンジョン氏が運営するカフェ「白雲玉版茶物語」では春になると月出山で摘んだ茶葉を使って伝統製茶法で作ったお茶を味わうことができる。
康津といえば寺院が欠かせない。茶と椿が美しいことで有名な白蓮寺をはじめ、南弥勒寺、無為寺、花芳寺、浄水寺など静かな雰囲気の中で穏やかな時間を楽むことができる古い寺が多数ある。
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