2026 年 2月 28日 (土)
ホーム政治北朝鮮「将軍様の名も平然と」…韓流に目覚めた北朝鮮住民が“開き直り”

「将軍様の名も平然と」…韓流に目覚めた北朝鮮住民が“開き直り”

AI生成イメージ(c)news1

「以前は口にすることすらできなかった“将軍様”の名前を、そのまま呼ぶそうです。腹を立てて悪口を言うこともあるとか。いわば“なるようになれ”という開き直りの心境です」

2011年に脱北し、韓国定着15年目を迎えたハン・ソンミさん(31)は、最近の北朝鮮内部の雰囲気についてこう語った。北朝鮮当局が中学生の処刑にまで踏み切る強権的な恐怖政治を続ける一方で、住民の韓流への憧れはすでに統制の範囲を超えているという。

ハンさんは19日のインタビューで、「どれほど取り締まっても止まらない。話し方やイントネーションまでまねるなど、手がつけられないほど韓流を追いかけるので、さらに厳しい法律が出たと聞く」と述べた。

背景には体制への深い不信があると指摘する。「新型コロナで亡くなる人が多いのに、キム・ジョンウン(金正恩)総書記は核兵器を開発している。国境地域の人々は莫大な資金が投じられていることを知っていて、非常に怒っている。今では“どうにでもなれ”“好きにしろ”という空気だ」と話した。

さらに「韓国コンテンツを見た中学生30人が摘発され、キム・ジョンイル(金正日)総書記の死去を悼む期間中だったため全員が銃殺されるという話を聞いた」と証言。2009年ごろには「韓国ドラマのCDを販売した20代男性が“南朝鮮の不純録画物を売った罪”で銃殺されるのを目撃した」と明かした。

当局による家宅捜索も日常化しているという。「通常は3人一組で午前2~3時ごろにドアをたたいて入り、懐中電灯で寝ている人の顔を照らす。荷物もすべて開けさせて違法物がないか確認する。人権は存在しない」と批判した。

一方で「私の周囲にも韓流コンテンツを見て脱北した人が何人もいる。孤立した生活を送ってきた人々に“こんな世界がある”“希望がある”と感じさせるからこそ、当局は“不純録画物”に指定して必死に遮断しようとしている」と語った。

韓流が体制批判や意識変化の触媒となる中、住民の“開き直り”は、厳罰化だけでは抑え込めない段階に入りつつあるとの見方も出ている。

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