長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)が3日、2022年版「世界の核弾頭データ」「世界の核物質データ」を公開し、北朝鮮が現在保有している核弾頭を40発と推定した。2年前(35発)より5発増えた計算だ。2013年6月の推定値(10発以下)から4倍以上になっている。
地球上に存在する核弾頭の数は、1年前より410発減少した1万2720発と推定されている。国別ではロシア(5975発)が最も多く、これに米国(5425発)、中国(350発)、フランス(290発)、英国(225発)、パキスタン(165発)、インド(160発)、イスラエル(90発)、北朝鮮(40発)が続く。
ロシアが保有している核弾頭のうち、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの地上配備核弾頭は1660発、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの海洋配備核弾頭は1735発。爆撃機など航空機搭載の核弾頭は1080機、退役・解体待ちの弾頭は1500機だった。米国は地上配備800発、海洋配備1920発、航空機搭載988発、退役・解体待ち1717発。
世界に存在する分離プルトニウムと高濃縮ウランは、2020年末現在で核弾頭11万200発分だ。1年前より270発分減少している。
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