
内乱罪で特別検察から死刑の求刑を受けた韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領が、89分間にわたる最終陳述で、自身は「内乱の標的にされた」と主張し、共に民主党と特別検察チームを強く批判した。一方、謝罪や反省の言葉は最後まで出なかった。
1月13日から翌14日未明にかけて開かれたソウル中央地裁の公判で、ユン・ソンニョル氏は「起訴状は妄想と小説に過ぎない」「民主党のホイッスルに群がるオオカミのように捜査機関が一斉に襲いかかってきた」と述べ、顔を紅潮させながら時折声を荒らげる場面も見られた。
ユン・ソンニョル氏は「たった数時間の、現代史上最も短い非常戒厳を“内乱”として歪曲し、全ての捜査機関が総動員された。大規模な特別検察まで設置されたことで、多くの公職者が無差別に立件・拘束され、不当な起訴が乱発された」と主張した。
また、「私自身も26年間、捜査と公判に携わってきたが、これほど統制なく捜査機関が暴走する事例は見たことがない。これは捜査ではなく、目的ありきの歪曲と捏造だ」と述べた。
最終陳述は14日午前0時12分から始まり、午前1時41分まで約1時間半に及んだ。序盤は落ち着いた口調だったが、国会に言及する場面では顔を紅潮させ、声を荒げる場面もあった。時には呆れたような笑みを浮かべ、傍聴席を見ながら話す様子も見られた。
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