韓国プロ野球・KBOリーグの優勝球団を決める「韓国シリーズ」(KS)の「闇チケット」が猛威を振るっている。今年3月から「マクロプログラム」(特定の作業を繰り返すことのできるソフト)を使ったチケット購買を処罰する法が施行されているが、違法な流通を防ぐには不十分のようだ。
韓国シリーズのチケットは今月20日から2日間、「インターパークチケット」で販売されたが、前売り窓口が開かれてから2時間も経たないうち、オンライン中古取引カフェに「チケットを譲渡する」という投稿が上がり始めた。大半が原価の2~3倍の価格で販売する「闇チケット」だった。ダフ屋販売文の横にはすぐに「販売完了」という文字が貼られた。
記者が21日午後4時、第7戦の前売りに参加してみると、ウィンドウが開かれてから1分も経たないうちに待機者数は3万人を超えた。午後4時ちょうどに予約ボタンを押したのに、待機番号は3万137番だった。待機番号に合わせて前売りのウィンドウが開かれたが、チケットはすでに売り切れていた。
前売り競争が激しいため、闇チケットの売買も盛んだ。オンライン中古取引サイトとツイッター、チケット譲渡プラットフォームなどには原価の2~3倍、追加金を上乗せして販売されるチケットが多数発見された。ダフ屋との取引の際、詐欺が多く発生するため、特定口座番号に言及して、注意を喚起するSNSの掲示物もあった。
ダフ屋から購入したことがあるという30代の会社員は「昨年、原価9万ウォン(約9900円)の韓国シリーズチケットを15万ウォンで購入した。個人のダフ屋で購入したので、安い方だ」と話している。
韓国では3月、マクロプログラムを使用したチケット購買が規制されている。摘発されれば、1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金に処される。
しかし、依然としてマクロを利用したチケット購買は消えていない。 IT企業に勤める人物は「しばしばダフ屋のためのマクロプログラム開発の外注依頼が上がってくる」と明らかにした。
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