韓国で新型コロナウイルス流行後、自ら健康に気を配る「セルフメディケーション」と、楽しく健康を管理する「ヘルシープレジャー」がトレンドとして定着し、健康機能食品市場が急成長している。個別認定型健康機能食が大きく成長し、企業の新事業の成長エンジンとして注目を集めている。
食品医薬品安全処によると、2021年の国内の健康機能食品市場規模は5兆583億ウォンで、前年比21.1%増加した。紅参(高麗人参)が1兆472億ウォンで全体26%を占め1位を維持し、個別認定型品目が21%の8467億ウォンでその後に続いた。個別認定健康機能食品市場規模が前年に比べて29%増え、市場の成長を牽引した。
個別認定型原料は、メーカーが独自の研究開発を経て原料の機能性と基準および規格などを立証し、食品医薬品安全処から認められた原料をいう。「健康機能食品公典」に登録されたビタミン、紅参などは告示型原料に分類され誰でも使えるが、個別認定型原料は研究開発した企業および個人が6年の独占権を持つことになる。
これを受け、企業各社は先を争って健康機能食品事業に参入し、個別認定型原料の開発に乗り出している。昨年、食品医薬品安全処に登録された個別認定型原料は24件で、前年比60%増加した。今年も9月現在、既に29の原料が登録されている。化粧品、製薬企業が肌の健康、肝臓の健康、免疫力の改善などのトレンド原料を開発し、健康機能食品事業を拡張している。
韓国の代表的な健康機能食品の製造者開発生産(ODM)企業「コルマービーエヌエイチ(Kolmar BNH)」は、ヘモヒムをはじめとする個別認定型健康機能食品の人気に支えられ、この5年間、年平均16%の成長を記録した。コルマービーエヌエイチが製造するヘモヒムは、全体の個別認定型健康機能食品生産量の37%を占めており、米国、中国を含む20カ国余りに輸出されている。輸出額も692億ウォンで、全体の89%を占めている。ヘモヒムは国産天然生薬材のトウキ、川芎(せんきゅう)、シャクヤクから抽出して混合・製造した免疫機能改善個別認定型1位の健康機能食品だ。
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