韓国の人気グループ「NewJeans(ニュージーンズ)」の“母”と呼ばれる芸能事務所「ADOR(アドア)」のミン・ヒジン代表が、親会社の大手総合エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」との葛藤で、HYBEが関わるガールズグループ「ILLIT(アイリット)」がNewJeansをコピーしていると指摘している。
そんななか、一部のネットユーザーの間では、NewJeansもデビュー当時、日本の女性4人組グループ「SPEED(スピード)」などと比較されたことが改めて指摘され、「ミン代表もパクリ議論から自由ではない」との見方が持ち上がっている。
HYBE傘下のレーベル「BELIFT LAB(ビリーフラボ)」に所属するILLITは、デビュー当初のNewJeansと音色・振り付け・スタイリングコンセプト・ミュージックビデオまで似ているという指摘を受け、ミン代表はこれを猛烈に批判している。
ただ、ネットユーザーの間では、NewJeansも同様に、デビュー初期、SPEEDのデビューシングル「Body & Soul」のミュージックビデオのコンセプトと似ているという見方が出ている。
またフランス・ドイツ・トルコ合作のドラマ映画「裸足の季節」(2015年)もNewJeansのコンセプトに影響を与えたと指摘されている。この映画はトルコの人里離れた村で平和で自由奔放に生きていく5姉妹の話が描かれている。映画の中にはNewJeansのミュージックビデオと似たような印象を受ける場面がある。
ネットユーザーの反応には「NewJeansのコンセプトが目を見張るほど画期的なものだったのか?」などもある。
一方で、NewJeansとミン・ヒジン代表の立場に理解を示す意見も少なくない。あるネットユーザーは「ILLITを見て、NewJeansの新曲かと思った」「私がミン・ヒジン氏の立場なら腹が立つ」などと書き込んでいる。
アイドルのコンセプトが著作権として認められてきた事例がない。韓流では、これまで類似のグループが雨後の筍のように生まれており、今回の騒動がどのような帰結を迎えるのか、関係者の注目を集めている。
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