2024 年 5月 19日 (日)
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「ノージャパン、終了」トヨタ4年ぶりに最多販売…新車・ハイブリッド効果

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韓国トヨタ自動車の大衆車ブランド「トヨタ」、高級ブランド「レクサス」が、日本製品の不買運動が収束する状況と相まって、新車を大挙投入するなど疾走している。ホンダもワンテンポ遅いが、ハイブリッド新車発売で勝機を狙っている。

韓国輸入自動車協会は9月28日、韓国トヨタは今年1~8月にトヨタ5333台、レクサス9129台の計1万4462台を販売し、昨年同期の販売台数(8250台)より75.3%増えたと明らかにした。

日本製品の不買運動が始まった2019年(1万7683台)以来、4年ぶりの多さだ。不買運動は2019年7月、日本政府がフッ化水素などの対韓国輸出の規制を強化したことで火がついた。この影響で、2019年にそれぞれ7726台、9957台を記録したトヨタとレクサスの販売台数は翌年3757台、5049台に急落した。以後、横ばいだった販売台数が今年に入って回復傾向を見せている。

販売量の増加は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権になって改善した日韓関係のためとみられる。日本は今年初めから韓国を対象にした輸出規制措置を解除した。自動車とともに代表的な不買運動の対象だった日本ビールの場合、輸入量が2019年4万7330トンから2020年6489トン、2021年7750トンに減ったが、昨年は1万8940トン、今年8月までに3万6564トンへと爆発的に増えた。

トヨタによる積極的な新車発売やハイブリッド車人気なども販売台数の増加を牽引した。トヨタは今年2月、顧客にさまざまな電動車の選択肢を提供する「マルチパスウェイ(Multi Pathway)」戦略を発表し、レクサスの新車8種を発売すると発表した。

トヨタの場合、主力車種であるSUV(スポーツ用多目的車)ラブ(RAV)4のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを筆頭に、セダンのクラウン、準大型SUVの「ハイブリッド」、ミニバンの「アルファード」を相次いで発売した。第4四半期には新型プリウスも発売し、来年上半期にはトヨタ初の電気自動車bZ4Xも発表する予定だ。相次ぐ新車発売のため、一部トヨタの役職員は夏休みも返上したという。

レクサスも今年6月、初の専用電気自動車(BEV)モデルRZとフルモデルチェンジハイブリッドモデルRXが発売された。特に、ハイブリッド車の高い人気に支えられ、レクサスの主力モデルであるES300hは今年8月までに計5622台が販売され、輸入車の中でBMW520(7700台)に次ぐ2位となった。

相対的にホンダは回復傾向が遅い。ホンダの1~8月の販売台数は2019年6290台だったが、2020年に1823台に急落。2021年に4210台、2022年は3559台と回復傾向を見せたが、今年は709台とさらに下落した。

日本の自動車メーカーは、高いハイブリッド技術力が強みとして挙げられるが、現在ホンダは国内市場でガソリンなどの内燃機関車だけを販売しているが、主力車両のハイブリッドモデルを発売し商機をうかがう。最近CR-Vハイブリッドモデルを発売したのに続き、第4四半期の主力セダンアコードのハイブリッドモデルも公開する計画だ。

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