2024 年 5月 18日 (土)
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「ジョンインちゃん事件」影響、韓国の養子縁組が過去最低

韓国京畿道楊平郡の公園墓地「アンデルセン・メモリアル・パーク」で、ジョンインちゃんの墓を訪ねる市民(c)NEWSIS

韓国統計庁国家統計ポータル(KOSIS)によると、同国の昨年の養子縁組数は415人で、過去最低を記録した。2016年の養子数(880人)の半分にも及ばない。

2020年にソウルで起きた「ジョンインちゃん事件」(養子として迎えた1歳の娘を養父母が虐待死させた事件)以後、養子縁組をした家庭への視線が厳しくなり、縁組を躊躇する人が増えたという経緯がある。韓国では出生児数が減少し、養子縁組対象となる人口規模自体が減った事情もある。

全国養子縁組家族連帯のチャン・ハウン幹事は「養子縁組家庭に疑いの目を向ける社会の雰囲気に引っ張られ、養子縁組をあきらめる人が増えている」と分析している。また事件後、ネット上では「虐待するために養子縁組したのか」などと、養子縁組家庭のグループに対する悪質なコメントが相次いでいるという。

崇実(スンシル)大学社会福祉学部のノ・ヘリョン教授は「養子縁組に対して慎重かつ徹底的に管理・監督すべきだ」と述べる一方、「養子縁組に対する極端な認識は改善すべきだ」とも強調している。

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