オンラインショッピングモールサイトで品物を代行購入すれば元金に収益を上乗せして還元すると偽り、応募者から巧みに現金をだまし取る購入代行詐欺が韓国で続出している。被害金額は数百万ウォン(1ウォン=約0.11円)から数千万ウォンに上るという。
MONEYTODAYの取材によると、被害者の大半は副業を探していて、携帯メールの広告で勧誘されていた。少額で購入しているうちは元金と収益をきちんと払って信用させ、最後に大金で購入させて行方をくらますのが共通した手口だ。
ある被害者は詐欺グループの指示通り、指定のモールサイトでの購入を代行すると元金に10~15%を加えたポイントが付与され、そのポイントを所定の手続きで換金することができた。
購入額は次第に大きくなり、4回目の取引は約4000万ウォンに膨らんだ。すると詐欺グループ側は「所得税が必要だ」とか「換金したい金額の50%を前払いすれば全額と所得税まで全て払う」とごね始め、指示通り入金した後も「突然多くのお金が入ったので銀行のモニタリングにかかった」「他の通帳に3800万ウォンを追加で入れろ」と要求を続けた。
ようやく詐欺だと気づいたが、「夕方6時までに3800万ウォン入金しなければポイントが消滅する」と通告され、午後6時になるとポイントはすべて消え、それまで使っていた入金口座の名義なども変更されていた。
詐欺に使われたショッピングモールサイトは現在、アクセスすると「該当サイトを探すことができません」という画面が出てくる。同じようなホームページは30カ所を超えるとみられている。
被害者はソウル松坡(ソンパ)警察署に通報した。
(c)MONEYTODAY