
韓国で在野の法律家がキャリア裁判官(弁護士や検事などの経歴がある法律家を判事に任命する制度)への志願をためらうのは「給与など経済的な見返りが不十分」だから――。大韓弁護士協会が先月7~12日、全国の会員1031人を対象に実施したアンケート調査で、こんな状況が浮き彫りになった。
裁判官の報酬に関する規則によると、今年2月24日時点で1号俸月給は334万9800ウォン(1ウォン=約0.1円)で、年俸で約4019万ウォン。サムスン電子の新入社員の年俸約5300万ウォンより1000万ウォン以上少ない。
一般の裁判官の中で最も高い17号俸月給は878万9800ウォン。最高裁判事の昇進時には880万2700ウォンと小幅に上がる。最高裁長官の月給は1242万8200ウォン。
裁判官への志願をためらう次の理由は「望まない地域で勤務」。裁判官は通常、2年ごとに地方の裁判所で勤務しなければならない。
このほか「任用手続きの複雑さ」「業務過重」「判事職遂行に伴う心的負担」などが理由に挙げられている。
一方、キャリア裁判官を志願する動機として「名誉」「やりがい」が多かった。
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