2024 年 11月 2日 (土)
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韓国医療危機、スト長期化で宅配や物流でバイトする専攻医…「ローンの利子、払わないと」

ソウル市内のある大学病院(c)news1

「高所得層の子どもが多いはずですが、必ずしもそうでもありません。今すぐローンの利子を払わなければならないという友人もいる」

専攻医の集団的な辞職が半月にわたり続く韓国で、一部の専攻医がアルバイト先を探している。事態が長期化する中で、彼らは直ちに生活費を稼がなければならない状況に陥っている。

脳手術に憧れて昨年12月、大学病院の神経外科を志望した予備レジデントのA氏は、食堂のホールサービス、イベントサポートチームのような短期アルバイトの口を探している。A氏は勤務が予定されている病院に任用放棄覚書を提出したが突き返され、他の病院では働けない。A氏は「大学病院の無契約任用状態なので皮膚、美容クリニックでは勤務できない。生活費を稼ぐために仕方ない」と話した。

資格を取って間もない医師が利用するオンラインコミュニティでも、A氏のようにアルバイトを探していたり、勤務後の感想を伝えたりする書き込みが多数アップされた。

ある大学病院で胸部外科レジデント勤務が予定されていたB氏は「ストライキ後に宅配企業や物流センターで短期のアルバイトをする友人がいる」。週に80時間していた病院の仕事を辞めたばかりで、多くの人が休んでいるところだが、生活費を稼ぐ必要があるからだ」という。

医療界では、専攻医の復帰率は高くないという見方が広がっている。韓国政府が定めた専攻医の復帰期限内に、病院に戻ってきた専攻医の人数は微々たるものだ。保健福祉省によると、先月29日、保健福祉省が指定する100の研修病院の現場に復帰した専攻医は計565人で、全体の1万3000人の4.3%だ。

大学病院の教授C氏は「いままでも専攻医は最低時給で週80時間勤務したが、それなりにやりがいと未来に対する希望があった。研修自体が大変な科では1、2年目の専攻医が研修をあきらめるケースが生じるのではないかと心配だ」と話した。

(c)MONEYTODAY

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