韓国の準大手自動車メーカー「KGモビリティ」が初めて発売した電気自動車(EV)トーレスEVXが善戦している。ただ、ソフトウェアエラーが発生し、オンラインコミュニティなどで問題視されている。
10月に発売されたトーレスEVXは11月に1667台売れ、同社の国内販売の3分の1を占めた。
地方自治体のEV補助金がほぼ底をつく中、トーレスEVXが善戦した理由はコストパフォーマンスの良さにあるとみられる。中型電気スポーツ実用車(SUV)モデルでありながら価格は4000万ウォン(約442万円)半ばから。補助金を活用すれば3000万ウォン台後半で買える。
トーレスEVXが搭載しているのは中国製リチウム電池だが、1回の充電による最大走行距離433㎞で、現代(ヒョンデ)自動車のアイオニック5などライバルと大差がない。
KGモビリティの関係者は「補助金さえ残っていれば販売台数ははるかに増えただろう」と悔しがる。
ただ、EVの核心であるソフトウェアでエラーも指摘されている。ヒーティングシステム点検警告メッセージやアラウンドビューの誤作動などが代表例だ。
業界関係者は「新発売ではある程度の欠陥やエラーがつきものだが、トーレスEVXは少し多いようだ。ソフトウェアの強化にもっと多くの投資をすべきだ」と指摘した。
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