2024 年 12月 9日 (月)
ホーム経済IT/メタバース韓国ネイバーウェブトゥーンで量産される「クロスボーダーコンテンツ」とは

韓国ネイバーウェブトゥーンで量産される「クロスボーダーコンテンツ」とは

ネイバーウェブトゥーン「アワーシークレットマリッジ」(c)KOREA WAVE

今年、世界進出10周年を迎える韓国ネット大手「ネイバー」の漫画配信サービス「ネイバーウェブトゥーン」が「マルチウェイ・クロスボーダー(Multi-way cross border)」コンテンツを増やし、グローバルコンテンツプラットフォームに生まれ変わっている。韓国語の作品を翻訳して輸出することから、さらにはネイバーウェブトゥーンのグローバルプラットフォーム同士で作品を輸出する事例も増えている。

ネイバーウェブトゥーンの各グローバルサービスで、現地コンテンツと韓国語オリジナルコンテンツを除いたクロスボーダーコンテンツの数が増加した。英語作品が韓国語に翻訳され、タイ語作品がインドネシア語に翻訳されるなどの事例も生じた。ネイバーウェブトゥーンによると、昨年マルチウェイ・クロスボーダーコンテンツ数は2021年に比べ約60%増加した。

この10年間、ネイバーウェブトゥーンがグローバル創作生態系構築のために投資した結果、世界でウェブトゥーン作家が出始め、韓国語・現地オリジナル作品も誕生し始めた。それだけでなく、現地の映像化、出版、グッズなど知的財産権(IP)ビジネス事業も拡大した。

◇「現地読者の好み」見据え

ネイバーウェブトゥーンは、マルチウェイ・クロスボーダーコンテンツを増やすために、新たな試みにも取り組んでいる。最近ネイバーウェブトゥーンインドネシア語サービス「ラインウェブトゥーン」では、ネイバーシリーズウェブ小説をインドネシア脚本作家、作画作家がウェブトゥーンに脚色した作品「アワーシークレットマリッジ」が発売直後に1位を記録した。

ネイバーウェブトゥーンはインドネシアの読者の好みに合うような条件を満たす作品を発掘するためにインドネシアで脚本作家と作画作家を募集したが「ウェブ小説ウェブトゥーン化」に慣れないインドネシアでは、関連作家が皆無だった。

インドネシアで約10年間サービスを運営してきたネイバーウェブトゥーンは、これまで発掘した現地作家を中心にウェブトゥーン化提案・テストを実施した。韓国語ウェブ小説をインドネシア語に翻訳後、現地ウェブトゥーン化を試みたが、脚色ノウハウが足りなかったため、ウェブ小説のウェブトゥーン化ノウハウが豊富な韓国のプロデューサーが協力して作品のクオリティーを引き上げた。インドネシアのプロデューサーは現地に合う脚色に重点を置き、韓国のプロデューサーはウェブ小説のウェブトゥーン化の経験とノウハウを提供した。

◇「真のグローバルプラットフォーム」

すでに多くのネイバーシリーズ人気ウェブ小説がウェブトゥーン化され世界中で連載を進行中だが、韓国語ウェブ小説を海外作家がウェブトゥーンに脚色したのは今回が初めてだ。同作品はインドネシアでの人気をもとに、東南アジア圏のタイ語、中国語(繁体字)の連載も確定しており、韓国語のウェブ小説が原作なので韓国語の連載も検討中だ。

ネイバーウェブトゥーン関係者は「ネイバーウェブトゥーングローバルプラットフォームが連結され、コンテンツをやりとりしてこそ真の一つのグローバルプラットフォームに生まれ変わることができ、ウェブトゥーン市場をよりいっそう育てることができる。アワーシークレットマリッジの成功とインドネシアのプロデューサーが習得したノウハウを基にインドネシア語サービスでもウェブ小説のウェブトゥーン化作品を増やしていく予定だ」と話した。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular