韓国教育省はこのほど「2021年の生徒健康検査標本統計」を発表し、昨年の小・中・高校生の肥満比率が19.0%に上ったことを明らかにした。2019年が15.1%だったことから、2年で3.9ポイント増加したことになる。
過体重生徒の割合も11.8%で、2019年(10.7%)より1.1ポイント増。特に小学6年生の男子の場合、2019年には48.8キロだった平均体重が2021年には3.3キロ増の52.1キロになっていた。
新型コロナウイルス感染の影響で、児童・生徒は通常の学校生活を送ることができず、食・生活習慣の全般が乱れて、肥満・過体重の割合が急増したようだ。
生徒健康検査標本統計は、韓国各地の小・中・高校1023校について生徒の健康状態を集計したもの。分析の対象となったのは3万1697人。2020年に新型コロナ拡散の余波で検査が取り止めになり、今回は2年ぶりの発表となった。
統計によると、児童・生徒の「週1回以上のファストフード(ハンバーガー、ピザ、揚げ物)摂取率」は高くなる一方、「毎日の野菜摂取率」は下がっていた。特に、小学生でこの傾向が目立ち、ファーストフード摂取率は2019年から5.77ポイント増えた74.36%。増加幅は中学生(1.28ポイント増)や高校生(0.83ポイント増)より大きい。中・高校3年生より小学6年生の肥満率が深刻になっている。
韓国教育当局は肥満予防プログラムを開発し、学校現場での普及を促すことにしている。
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