メイブが注目を集めているもう一つの理由は、優れたボーカルとラップの実力だ。
チュ・ジヨン氏によると、それぞれのポジションに合わせ、メンバー別に適合した声を探して製作したという。話す声はすべてAIで学習されたボイスが使われたそうだ。
ただ、悩みの種だったのが収益モデルだ。
「カカオエンターとの協業で、メイブが登場するウェブトゥーンを準備しており、メタバースプラットフォーム『ファンシー』にメイブのメンバーも積極的に参加する。パートナー会社が多く、自然に収益モデルもついてくると思う」
チュ・ジヨン氏はこう自信をのぞかせた。
メイブを手始めに、大手エンタメ企業も仮想アイドル市場に本格参入するとみられる。SMエンターテインメントは3月のデビューを目標に、ガールズグループ「ESPA」の世界観に登場するキャラクター「naevis(ナビス)」を仮想人間として開発している。
デビューに成功したメイブは、ソーシャルメディアプラットフォームで自然に活動の半径を広げる。
ゲームや広告▽ウェブトゥーン▽小説▽メタバース▽ファンプラットフォーム――など活躍の領域は無限だ。活動の制約がなく、スキャンダルの恐れもない。
「ユーチューブに製作陣の努力がたくさん見える、というコメントがあり、うれしかった。見えないところで多くの人々が熱心に働いているという事実を知ってほしい。期待以上の関心を受けており、感謝している」
アン・ソンウォン氏はこう締めくくった。
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