韓国で環境を守り、費用を減らそうとする合理的な消費トレンドが中古取引市場の規模拡大につながっている。MZ世代(1980年代半ばから2010年ごろまでに生まれた世代)の消費パターンの変化が代表的だ。
既成世代に比べて環境意識の高いMZ世代は、持続可能な生活方式とともに合理的な消費を追求する。特に、MZ世代による節約が中古取引をいっそう魅力的な選択肢にしている。こうした消費パターンの変化に支えられ、中古取引市場は従来のファッション・生活用品分野から車・産業資材などに拡大している。
国内の代表中古取引プラットフォーム「タングンマーケット」は昨年、新規ユニコーン企業リストに名前を連ねた。タングンマーケットは2015年7月に設立され、地域に根ざした中古取引プラットフォームサービスを提供してきた。一部では設立7年でユニコーン企業に上がったのは異例だと評されている。
タングンマーケットの累積加入者数は2月現在、約3300万人だ。
中古取引アプリケーション「ポンゲ(稲妻)市場」も着実に上昇傾向を見せている。ポンゲ市場で昨年取引されたファッション商品の額は9768億ウォン(1ウォン=約0.1円)であることが分かった。これは全体の取引額の44%で、2019年の4692億ウォンに比べて2倍以上増えた金額だ。取引件数は同期間651万5000件余りから1011万3000件余りに増加した。
また、利用者の大部分がMZ世代であることがわかった。先月27日、ポンゲ市場が公開した「未来中古ファッショントレンド分析報告書」によると、利用者の78%がMZ世代、18%がX世代(1970年代から80年代半ば生まれ)だ。
業界関係者は「中古取引はここ数年間『価値消費』を目指すMZ世代を中心に活発になり、生活の自然な消費パターンとして定着している。中古取引は一時的な流行から抜け出し、一つの行動様式になるとみられ、ひいては新商品流通市場に代わる規模にまで成長するだろう」と展望する。
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