2024 年 12月 9日 (月)
ホーム特集SDGs~韓国の取り組み廃バッテリーが電気自動車充電所に変身…済州でのみ可能な理由 (上)

廃バッテリーが電気自動車充電所に変身…済州でのみ可能な理由 (上)

SDGs~韓国の取り組み

電気自動車バッテリー産業化センターモジュール検査準備場©MONEYTODAY

「普通、人々はバッテリーをリサイクルしたり再利用したりすると思っていますが、済州(チェジュ)電気自動車バッテリー産業化センターでの仕事はバッテリー『再製造』です。再利用は元の用途で再び使うものですが、リサイクルは廃バッテリーから素材を抽出する概念です。当センターは使い切ったバッテリーを他の用途に活用する『再製造』に重点を置いています」

電気自動車の普及が広がり、使用済みバッテリーへの関心が高まっている。特にカーボンニュートラルのために電気自動車を導入するため、廃バッテリーの備えができてこそ真の意味でのカーボンニュートラルを実現することができる。韓国地方自治体の中で電気自動車普及率1位の済州道は、この問題を解決するために使用済みバッテリーを収集し、再製造する電気自動車バッテリー産業化センターを設立した。

済州市阿羅洞(アラドン)の済州先端科学技術団地の電気自動車バッテリー産業化センターで、済州道が使用済みバッテリーをどのように再製造するかを直接確認することができた。

済州電気自動車バッテリー産業化センター積載室©MONEYTODAY

済州電気自動車バッテリー産業化センターは、済州テクノパーク(JTP)が2019年から運営している国内初の「使用済み電気自動車バッテリーサイクルシステム」構築センターだ。「炭素のない島」を作るために済州道が国・道費450億ウォンを投入して設立した。現在回収されたバッテリーの性能を評価し、再使用バッテリーを活用した製品を開発している。

済州道がこの事業を始めたきっかけは、2015年2月に発行された米国立再生エネルギー研究所(NREL)から出た報告書から始まった。

JTPエネルギー融合センター性能評価チーム長のキム・ヒョンジン氏は「NRELは車両を10年以上使用し、寿命が尽きてもバッテリーはある程度使用できる状態に維持され、経済性があるという研究結果を出した」といい、「この事業の出発点になった」と説明した。

©MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular