2024 年 6月 15日 (土)
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実務者も驚いた「中国の6倍」…韓国に流れる約4兆円のオイルマネー

15日、アブダビの大統領宮で開かれた韓UAE首脳会談を終え、昼食会で手を取り合う両国首脳(写真提供=大統領室)(c)MONEYTODAY

砂嵐を乗り越えて約束を守った韓国企業の底力が、経済外交を前面に掲げた韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の方針実現を後押しし、史上最大規模の投資誘致を導いた。

ユン大統領は政権2年目のグローバル複合危機を克服するため、今年からすべての首脳外交の中心に経済面での成果を置くと明らかにした。それがどこまで得られるかに注目が集まる。

◇驚きの「300億ドル」投資

ユン大統領はアラブ首長国連邦(UAE)国賓訪問で現地時間15日、首脳会談を開き、ムハンマド大統領から300億ドル(約3兆8493億円)の投資の約束を取りつけた。多くても50億~100億ドル程度を考えてきた韓国実務者たちさえ、「300億ドル」という数字は予想できなかったスケールだ。

韓国が昨年、誘致した海外投資総額は305億ドル。だが、UAEのたった1国だけで300億ドル(投資期限は未定)の投資を受けることになったわけだ。300億ドルはUAEの政府系ファンド「アブダビ投資庁」や「ムバダラ(Mubadala)投資会社」など、さまざまな経路を通じて韓国に投資される。UAEとしても300億ドルは国富ファンド(政府出資の投資)が海外国家に約束した投資金額の中で最大だ。

イ・グァンソプ(李官燮)政策企画首席秘書官は同日、アブダビプレスセンターでブリーフィングを開き、「UAEの類似投資協力の事例を考えると、圧倒的に大きな投資規模だ。英国とは100億ポンド、中国には50億ドル、フランスには15億ユーロ相当の投資を約束したことがある」と明らかにした。

◇「バラカの信頼」が奏功

大規模な投資決定の土台には「バラカ原発」によって積み上げてきた「信頼」があった。

ムハンマド大統領は「どんな状況であれ約束を守る韓国に対する信頼によって、300億ドルの投資を決心した。新型コロナなどいかなる困難があっても契約を履行するという韓国企業に深い印象を受けた」と話している。

韓国企業に対する信頼はUAEの間で揺るぎのないものだ。韓国側高官が300億ドルという数字に驚き、UAE高官にその理由を尋ねたところ、「韓国企業の成長性、優秀性、韓国経済全般に対する信頼がある。だから、こんな数字が出た」という答えが返ってきた。

2009年に原子力発電所の受注が決定されて以来、バラカ原発は現在、1、2号機が商業運転中だ。原発建設はフランスや米国など先進国でさえ工事が当初の計画より5~10年も延びる場合が多い。

ところが、施工を担当したサムスングループと現代自動車グループなどは、劣悪な気候環境と数多くの国内外の悪材料にもかかわらず、約束した期日と予算範囲内で工事を成功裏に進めたのだ。すでに首都アブダビの電力需要の60%、UAE全体の15%を占めており、3、4号機が今年と来年中に商業運転を開始する予定だ。

◇新技術分野への投資

300億ドルは未来志向的な両国の協力をさらに強化するために投資される。

イ・グァンソプ氏は「我が国の新技術・新成長産業分野の企業に対する、中・長期的戦略的投資が中心になるだろう。有望企業の競争力強化とわれわれの資本市場の発展に大きく寄与すると期待する」と明らかにした。

主要投資分野について、ムハンマド大統領は具体的に▽小型モジュール原子炉(SMR)など次世代原発開発▽水素関連技術▽風力・太陽光など新再生エネルギー▽防衛産業――などに言及したとされる。

投資を現実化させるためのプラットフォームも作る。

イ・グァンソプ氏は「韓UAE投資協力プラットフォームを構築して支援する。公共機関と民間企業、投資機関などが参加し、投資情報の共有、パートナーシップ締結など架け橋の役割を担うだろう」と話した。

これに関連し、ムバダラ投資会社と韓国産業銀行が首脳会談の合間に、両首脳臨席の中、韓国の有望企業の成長のために共同で投資する「戦略的投資パートナーシップ了解覚書」を締結している。

(c)MONEYTODAY

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