
休暇シーズンを迎え、韓国のMZ世代の間で、異色の海辺旅行「ビーチコーミング」が流行している。
ビーチコーミングとは、海辺を意味するビーチ(Beach)と、くしを意味するコーミング(Combing)の合成語だ。海辺で髪をとかすようにゴミを拾い集める活動を意味する。
最近、ゴミを拾ってSNSに投稿する「エコ旅行」が増え、「ゼロウエスト」(ゴミ消し)やプロギングに続き、海辺でできる「ビーチコーミング」が注目されている。
MZ世代の間では、エコ旅行は身近な文化になり始めた。宿泊プラットフォーム企業「ヨギオッテ」が3月、20~30代の顧客約700人を対象にエコ旅行関連してアンケートを取った結果、回答者の78.8%がフローギング、ゼロウエスト、電気自動車利用などエコ旅行商品により好感を感じると答えた。
月汀里海辺周辺の1キロ近くから出たゴミ(ロッテショッピング提供)©news1
今月6日、真昼の猛暑にもかかわらず、済州(チェジュ)島月汀里(ウォルジョンニ)海水浴場には、海水浴を楽しむ人波の中で、白いビニールとトングを持った人が現れ、注目を集めたりもした。彼らはロッテ百貨店と環境財団が共催した「ビーチコーミングプロジェクト」参加者だ。
ロッテ百貨店は夏場の訪問客急増でゴミ問題が発生している済州月汀里海水浴場(6~7日)と江原道襄陽(ヤンヤン)の海水浴場(13~14日)を訪ね「ビーチコーミング」ブースである「リアルマーケット」を運営し、参加客を支援している。
リアルマーケットで貸与した道具で海のゴミを拾い、これを提示すれば、ゴミの量に応じて「ゼロウエスト」(ゴミ最小化)物品を購入できるポイントを支給する方式だ。
©news1