2024 年 7月 24日 (水)
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北朝鮮の3日連続の講習会で「ノーマスク」

先月28日から3日間開かれた朝鮮労働党宣伝部門労働者講習会の参加者がマスクを着用せずにメモを取っている(朝鮮中央テレビキャプチャー)©news1

北朝鮮の4・25文化会館で先月28日から3日間開かれた朝鮮労働党宣伝部門の担当者講習会。参加者はマスクをつけず、びっしりと着席していた。いずれも新型コロナ防疫規則に背いているといえる。

党機関紙・労働新聞や国営朝鮮中央テレビを見ると、講習会の参加者はみな、建物に入る前からマスクを着用していなかった。廊下に展示されているキム・ジョンウン(金正恩)総書記の写真を見る際にも、距離を置くことなくメモを取るなど、防疫規則を守らない姿があらわになっていた。

北朝鮮では新型コロナウイルス感染対策のため、マスクの着用やソーシャルディスタンスが防疫規定として掲げられている。この状況のなか、国内向けメディアを通じて、こうした姿が公開されたのは、やや異例だ。

新型コロナウイルスのデルタ型とオミクロン型の2つの変異型をもとに生まれた「デルタクロン」の発生に、北朝鮮当局は特に緊張し、住民に徹底した防疫規定順守を要求している状況でもある。

これまで、北朝鮮ではキム総書記が出席する行事には、参加者全員がマスクを着用しない例が多かった。これは最高指導者の権威を重視する北朝鮮が「防疫優越感」を示そうとする意図だと解釈されてきた。しかし、キム総書記は今回の講習会には書簡だけを送り、参加したわけではない。

北朝鮮は今年1月、これまでの統制中心の防疫から「先進的・人民的防疫」への転換を示唆していた。だが先月8~9日開かれた建設部門担当者の大講習会と、10~11日の実務講習会では、参加者全員がマスクを着用するなど、防疫規則を守った。一方、先月6~7日開かれた最高人民会議は、キム総書記は不参加だったのに全員がノーマスクだった。

北朝鮮は具体的な基準を外部に伝えておらず、現状では、いつ、どんな条件が整えば「ノーマスク行事」とするのか、判断が難しい。北朝鮮が最近公開した非常防疫関連の広報には▽体温37度以上は立ち入り禁止▽マスク着用▽手の消毒▽2メートルの距離を取る――などの防疫指針が盛り込まれている。

©news1

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