伝説の女優シム・ウナ(50)が22年ぶりに復活する。われわれと契約を交わした――こんな情報を打ち上げた韓国のコンテンツ制作会社「BY4Mスタジオ」が、実際には虚偽情報をつかまされていたことがわかり、謝罪に追われている。
同社によると、シム・ウナのエージェントを名乗る人物と同社は昨年2月ごろ、出演料総額30億ウォン(約3億1520万円)で契約を交わし、うち15億ウォンがエージェント側に支払われたという。
今月1日になって同社が情報を公開したことで「シム・ウナが22年ぶりにBY4Mスタジオとコラボして復帰する」「シム・ウナとドラマ出演契約を昨年締結し、契約金を支払った」と報じられ、1990年代を代表するトップ女優の復帰に芸能界は騒然とした。
ところが、この報道について、シム・ウナ側が直ちに「事実無根」と否定。シム・ウナの夫で国会議員を務めたチ・サンウク(池尚昱)氏は2日、ソウル地方警察庁に同社と同社代表、独自報道をした記者を情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律違反(名誉毀損)容疑で告訴した。
同社が調べたところ、エージェントから提示されたシム・ウナのものとされる印鑑や捺印書類、メッセージなどがすべて虚偽のものだったことが確認された。
この人物は過去、複数の著名エンターテインメント会社の代表を歴任した人物とされ、業界では広く知られているという。同社は「業界の有名な芸能企画制作者」を通じてこの人物を紹介されたといい、「大きな疑い」は抱かなかったという。
同社はこの人物に対する法的措置を検討するとともに、社内手続きの問題点などを検証するという。
シム・ウナは2001年に突然、芸能界を引退し、2005年の結婚後は映画・テレビへの出演は控えている。
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