ソウル地下鉄を運営するソウル交通公社は財政難の解決のため、企業や学校、病院などから料金を取って、駅名の横や下の括弧内に名前を併記する事業を展開している。期間は3年。どこの名前を記すかは入札で決める。
このうち、地下鉄7号線「論峴(ノニョン)駅」の“括弧内”が9億ウォン(約9460万円)で落札されたことが明らかになり、話題になっている。
論峴駅は、ソウル屈指の富裕地域・江南(カンナム)区の中でも、豪邸や高級マンションが立ち並ぶ場所に近い。昨年6月、この論峴駅の“括弧内”を入札に三つの業者が応じ、最高額の「9億ウォン」を提示した「江南ブランド眼科」が落札者となった。
駅名の表示には「江南ブランド眼科」の名前が添えられ、車内アナウンスでも「この駅は論峴、江南ブランド眼科駅です」と紹介される。
同公社は新型コロナウイルス感染拡大で乗客が減って財政難が深刻になり、それを補填するため2021年8月から駅名併記契約のための入札を進めている。
論峴駅のほか▽「乙支路3街(ウルチロサムガ)駅」は「新韓(シナン)カード」が8億7450万ウォン(約9183万円)で▽「乙支路入口(ウルチロイプク)駅」は「ハナ銀行」が8億ウォン(約8401万円)で▽「宣陵(ソルルン)駅」は「アキュオン貯蓄銀行」が7億5100万ウォン(約7886万円)で――それぞれ“括弧内”表記を落札している。
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