ソウル市は今後新築・改築する公衆トイレについて男女の動線を分離する案を推進する。昨年9月にソウル地下鉄新堂(シンダン)駅のトイレで発生した女性殺害事件を受けた再発防止策の一環だ。
市が明らかにしたのは「公衆トイレユニバーサルデザイン(UD)適用事業推進計画」。公衆トイレの入り口を形態で分類して利用実態や問題点を調査し、男女の動線を分離することなどを含めたガイドラインを作る。
市関係者は「動線だけでなく施設配置などを含む空間計画と歩行幅、案内・安全施設など細部まで計画を適用する」と説明した。
また、市は設計時に参考となる公衆トイレの標準デザイン試案を作る。合わせて関連部署と自治区・機関にガイドラインを配布する予定だ。8月までにガイドラインやデザイン開発などを完了する見通しという。
新堂駅での事件は昨年9月14日発生。ソウル交通公社職員だった男が同期入社の20代女性駅員にストーカー行為を繰り返した末、女性トイレで凶器を振り回して殺害した。
事件を受けて公衆トイレの安全性について指摘が相次ぎ、オ・セフン(呉世勲)ソウル市長が同10月、建築中の全公共建築物のトイレについて男女の動線を分離するよう要請していた。
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