
カン・テオはこのドラマを通じて大型スターに生まれ変わった。軍入隊を控えているのに広告ラブコールが殺到し、人気を実感している。
ただ、本音は、最も無念な気持ちが大きい作品なのだという。
「多くの方々がジュノを好きになってくれて感謝しています。演技者としては、実は、カン・テオがジュノを演じるにあたって演じきれなかったことが多くあります。撮影の最後までPDには『ジュノが難しくなじめていない』と話しました。再挑戦したい役を挙げるとすればジュノです。ジュノを演じましたが、完璧に理解できず、もう一度やればもっとうまく見せることができるのではないかと。そのため、いっそう悔しく、欲が出ます」

カン・テオは2013年、俳優5人組グループ「5urprise(サプライズ)」でデビューした。ソ・ガンジュンやコンミョン、イ・テファンらメンバーが当初から注目されたのに、カン・テオが脚光を浴びるのは遅かった印象がある。
焦りを感じたのではないか?
「『一生懸命やっていれば、いつかはわかってもらえるだろう』と思っていました。私は一つの井戸だけを掘る(一つの仕事に励む)スタイルです。あまり焦ってはいませんでした」
「細く、長く進むことを追求しています。でも(メンバーたちを)羨ましく思いましたね。おいしいものをたくさんおごってもらいました。僕もフレックス(自分の力を誇示する)したいのに。お金もないのに『自分がおごる』と言ったこともありますよ」
「5urprise」のメンバーたちは最も頼りになる存在だ。
「先日、コンミョンが休暇を取って顔を見せました。軍隊にいるテファンからも『おめでとう』と連絡が来ました。遠くにいるようで、近くにいて、互いに応援するのがいいですね。5urpriseがなかったら、親しい同僚がいなかっただろうと思います。これからずっと、この仕事をし、ぶつかることもあるでしょう。既にさまざまな経験を済ませている友人から意見を聞き、頼っています」
カン・テオは「ウ・ヨンウ」で再発見された。「ショートSHORT」(2018)、「初恋は初めてなので」シーズン1・2(2019)、「朝鮮ロコ―緑豆チヂミ」(2019)「Run On」(2020~2021)など過去の出演作を再び訪れるファンも多い。
カン・テオは「これからもっと頑張らないと」と自分を戒めている。
「自分で(自分に)むち打つことになります。本当に思いもよらない支持をもらってとても驚き、感謝しています。放送する8週間がとても早く過ぎ、毎週楽しみでわくわくしました。しばらく休んでから帰ってきます。(軍隊を)終えたら、もっと大人になった姿で戻ります」
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