ネプチューンとカラーバースが先月6日、カカオエンターテインメントと結んだMOUも、知的財産権(IP)が核心だ。
カカオエンターテインメントが保有しているウェブトゥーン、ウェブ小説、K-ポップ関連IPをカラーバースで活用するということだ。
まだ初期段階なので具体的な方向性は出ていないが、IPを活用した仮想空間に共通の関心事を持つ利用者が集まってコミュニケーションするという姿が予想される。
IPを活用した新たな付加価値の創出も期待できる。カラーバースは利用者がコンテンツを自分で作れる「ビルダー」機能を提供し、これを再び取引できるよう支援する予定があるためだ。
ネプチューンのチョン・ウク代表は今年6月、カラーバースを紹介するなかで「ビルダーによって制作されたすべてのアイテムはマーケットプレイスで取引が可能で、これは再加工を経て再び取引できる。販売、購入、再販売が持続的に循環する無限創作によってカラーバース内の活発な経済循環がなされると予想する」と明らかにした。
カカオエンターテインメントのIPが「ビルダー」機能によってコンテンツ制作に活用されれば、本来のクリエイターにも新しい収益創出の可能性が開かれる。例えば、ウェブトゥーンIPを活用したアイテムが制作され取引されれば、最初のクリエイターにも「著作権使用料」として2次収益が発生する可能性があるということだ。
◇カカオIPにサービス限定せず
このようにカラーバースとカカオ共同体との協業が本格的に始まる一方で、カラーバースはカカオIPだけにサービスを限定しないという計画だ。
カカオではなく外部IPとの協業も考慮しながら多くの利用者を確保するという計算とみられる。IPを多く確保するほど、カラーバース利用者を増やすことができるためだ。
このような流れから、カラーバースはインターネットコミュニティサイトも協業対象と見ている。
特に、アプリの設置なしに2Dと3Dを自由に行き来できるカラーバースの特性上、テキストをベースとするコミュニティサイトとは相乗効果を生み出す可能性が高い。多数の利用者を抱えるインターネットコミュニティがカラーバースと融合することになれば、爆発的な生態系拡張が可能になるものと見られる。
ネプチューン関係者は「コミュニティの役割をするサイトも、カラーバースに入店すれば拡張性の面で悪くない。確定したことはないが、カラーバースにコミュニティサイトを具体化することを考えている」と明らかにした。
このようなカラーバースの歩みは、カカオのナム・グンフン代表が明らかにした「関心事」に基づくコミュニティ戦略と一脈相通じる姿だ。
ナムグン代表は今年6月、メタバース戦略である「カカオユニバース」を紹介し、「カカオ一つで世の中のすべての関心事が連結される新しい世の中を目標にする」と明らかにしている。
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