2024 年 12月 6日 (金)
ホームエンターテインメント「富豪」韓国エンタメプロデューサー、ドローン投資でさらに大きな利益

「富豪」韓国エンタメプロデューサー、ドローン投資でさらに大きな利益

イ・スマン氏(c)news1

韓国SMエンターテインメント持分を全量処分し、5300億ウォン(約600億円)を手にした前総括プロデューサーのイ・スマン氏が再び「お金の座布団」に座ることになった。企業設立段階から投資してきた企業が企業公開(IPO)に踏み切ったためだ。

金融監督院の電子公示ダーツ(Dart)によると、イ・スマン氏はプット・オプションを行使して、大手総合エンターテインメントHYBEにSM株式86万8948株(1042億7360万ウォン)を売却した。

イ・スマン氏のプット・オプション行使で、HYBEのSM持分率は従来の8.81%(209万8811株)から12.6%(296万7759株)に増えた。

プット・オプションの行使価格は1株当たり12万ウォンで、現在のSM株価(7日終値・7万900ウォン)と比べると70%ほど高い。イ・スマン氏は、一般投資家ならば616億841万ウォンで売るべき株式を1042億7360億ウォンで売却し、約400億ウォンの利益を得たわけだ。

イ・スマン氏は昨年2月、SMの持分14.8%(352万3420株)をHYBEに1株当たり12万ウォンで売却し、4228億1040万ウォンを現金化した。同日、イ・スマン氏がSMの残りの持分(3.65%)まで全てHYBEに売却し、計5270億8400万ウォンの現金を手にした。

加えて、イ・スマン氏は「投資大当たり」をしたことで再び大きな収益を得ることになった。イ・スマン氏が5年前から投資を進めてきたパブロ航空がコスダック市場の上場手続きに入ったためだ。2018年に設立されたパブロ航空はドローン配送ソリューションや都心航空交通(UAM)統合管制サービス専門企業だ。

イ・スマン氏は2019年1月、パブロ航空初期投資に参加した当事者だ。パブロ航空は、イ・スマン氏が投資した10億ウォン規模のシード(初期)投資誘致を手始めに、シリーズAとシリーズB投資誘致を成し遂げた。

昨年10月には、企業公開(IPO)直前の段階とされる上場前の持分投資(フリーIPO)で220億ウォン規模の投資誘致に成功し、投資金額は合わせて440億ウォンにまでなった。パブロ航空のフリーIPOに参加した投資家は、韓国産業銀行、キウム投資資産運用、大信(テシン)証券、ユアンタ証券など16社で、イ・スマン氏は唯一の個人投資家だった。

パブロ航空設立初期段階から投資を進めたイ・スマン氏は、持分20%ほどを保有した2大株主として知られている。パブロ航空がフリーIPOで1500億ウォンに達する企業価値を認められ、保有持分に伴うイ・スマン氏の持分金額は300億ウォンに増加した。これでイ・スマン氏は30倍に達する投資利益を上げることになった。

パブロ航空は今年、技術力の優れた企業が技術評価を活用してコスダック市場に参入できる技術特例上場を控えており、イ・スマン氏の投資収益はさらに大きくなるものと見られる。パブロ航空は昨年、大信証券を代表主幹事会社に選定し、IPO手続きに本格的に乗り出した。IPO過程が成功すれば、パブロ航空は今年下半期に技術特例としてコスダック市場に上場される。

(c)news1

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