VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の世界に没頭するのに最も重要な役割をするのはハードウェアだ。装備を着用した人たちの目つきを分析し、体に刺激を与えることでメタバースへの没入感を幾何級数的に増やすことができる。メタバースイノベーション大賞審査委員会は10月のメタイノベーションに▽「ビーハプティクス(bHaptics)」のTact Suit▽ベンチャー企業「LetinAR」のAR用レンズソリューション▽Looxid Labsの「Lucy」――を選んだ。
Tact Suitは着用者の体のあちこちに振動を与える「XRゲーム」の必須アイテムとして位置づけられたAR用レンズソリューションは、グーグルとマイクロソフトも解決できなかったARレンズの「縦視野角」問題を解決した。Lucyは、自宅で簡単に体温を測るように、自ら脳認知能力を検定できる。
◇仮想世界の打撃感を全身に伝えるベスト
「ハプティクス」は世界の「ハプティクス(haptics)」(ユーザーに力や振動、動きなどを与えることで、実際にモノに触れているような感触をフィードバックする技術。触覚技術)機器市場をリードする企業。ただ、ここが韓国企業だということを知っている人は多くない。
ハプティック(触覚)ベストに40個のモーターを装着し、振動の大きさとパターンを細かく伝える製品が主力だ。顧客が自分で触感パターンをカスタマイズできるソフトウェアまで提供することで、世界のVRゲームセンターを支配している。
世界のハプティックスーツ市場で最も高い販売率を記録したため、主要グローバルゲームプラットフォームゲームはTact Suitを使える機能を備えている。昨年、CES2021で革新賞を受賞したこともある。今年2月には未来アセット証券などから100億ウォン規模のシリーズB投資を誘致した。
ライバル会社に比べて低い価格もメリットだ。
Tact Suitの価格は499ドルで、英テスラスーツ(TESLASUITE)製の10%水準に過ぎない。Tact Suitに続いて発売した新製品「タクトグローブ(TACTGLOVE)」もカメラを使ったハンドトラッキング機能によって使用性を改善することで業界の注目を集めている。
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