韓国の製造流通一括(SPA)業界に久々の春風が吹いている。トップテン(Topten)、スパオ(SPAO)など、国産SPAブランドの躍進はもちろん、ファストファッションの代名詞と呼ばれる海外SPAブランドのザラ(ZARA)、H&Mの売上回復傾向が目立った。
業界によると、ファッション企業「シンソン通商」が運営する「トップテン」の売り上げがSPAブランドで1位にランクされた。トップテンは昨年、5000億ウォン以上を売り上げ、ユニクロ(UNIQLO)やザラ(ZARA)などグローバルSPAブランドを一気に抜いた。国産SPAブランドが業界売上1位に上がったのは異例のことだ。
トップテンは2019年、日本製品不買運動を受けて利益を得たあと、毎年1000億ウォン前後の成長を遂げている。2019年には3340億ウォンを売り上げ、2020年と昨年にはそれぞれ4300億ウォン、5850億ウォンを記録した。
イーランド(E-land)が展開するSPAブランドのスパオ(SPAO)も2年連続3200億ウォン規模を売り上げ、国産SPAブランドの躍進に寄与した。新型コロナウイルス感染の長期化でも同レベルを売り上げて、善戦したという評価が出ている。
ムシンサ(MUSINSA)の自社ブランドである「ムシンサスタンダード」も国内SPA業界で存在感を示し、新興の強者に浮上した。2020年にはオンライン販売だけで1100億ウォンの実績を上げた。
昨年からはムシンサスタンダード(MUSINSA STANDARD)は売り上げを公表していないが、弘大(ホンデ)にオフライン売り場を開き、スラックスなどの基本アイテムの人気が高まって、売り上げが大きく積み上げられたものとみられる。
©news1