
米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)の「白と黒のスプーン」で知られるスターシェフ、エドワード・リー氏が、10月28日に慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の歓迎晩餐を統括する。
韓国外務省によれば、歓迎晩餐はホテル「ラハンセレクト慶州」で開かれ、各国首脳や企業人ら約200人が出席する予定。調理はソウルのロッテホテルがリー氏と協力し、数十人規模のシェフチームを投入して最高の韓国料理コースを提供するという。
外務省とのインタビューでリー氏は韓国料理と文化への深い愛着を語った。「私は米国で育ち韓国文化に触れる機会は少なかったが、料理こそが韓国文化と私を結ぶ最も簡単で力強い架け橋だった。韓国料理は長い伝統を守りつつ革新を通じ世界と融合できる力を持つ。今回の晩餐でその二面性を表現したい」
またリー氏は、ロッテホテルの調理チームとのコラボについても「私の料理とホテルシェフの料理を合わせ、伝統と現代が織り交ぜられた韓国料理の多彩な姿を見せたい。特に韓国食材を通じて世界の人々に感動を与える物語を伝えたい」と述べた。
さらに「韓国料理はいま世界舞台でかつてないほど注目を集めている。多様性と魅力に世界が熱狂している。韓国料理の美しさだけでなく、米国料理との調和のような革新的で国際的な可能性も示したい」と付け加えた。
韓国政府は、通常の多国間会議で英語メニューだけが用意されるのとは異なり、今回の晩餐では英語に加え各国首脳の母語で書かれたメニューを提供する。これにより韓国が最高水準の礼遇を尽くす姿勢を示す狙いだ。
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