2024 年 12月 26日 (木)
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MZ世代の遊び場になった「ライブプラットフォーム」…市場拡大・パワー集結

スマートフォンを見る市民©NEWSIS

新型コロナウイルス感染で非対面文化が増加し、「ライブストリーミングサービス」に対する関心が高まっている。ライブストリーミングはオンライン環境でリアルタイムで動画を視聴し、双方向でコミュニケーションしながら楽しむ方法だ。放送生中継とは異なり、双方向コミュニケーションが可能なため、聴衆と会ったように親密な相互作用を可能にする。

ライブストリーミングが浮上した背景にはメディアの変化がある。スマートフォン保有率が2020年に93.1%に達し、10~50代を基準にすれば98%を超過した。国民の多くはもはや必須メディアをテレビではなく、スマートフォンと認識する傾向にある。

消費トレンドの変化も欠かせない。デジタルに慣れているMZ世代が全体消費トレンドをリードし、利用者をライブストリーミングサービスに呼び集めている。面白いコンテンツと汎用化されたプラットフォームが出会い、買い物が仕事ではなく遊びになる一つの文化が形成されている。

韓国の主要企業もライブプラットフォーム市場に注力している。

◇HYBE

芸能事務所大手HYBE(ハイブ)は、ファンダムプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」を運営する子会社「ウィバースカンパニー」事業拡張に速度を上げている。HYBEはプラットフォームのパワーを「ウィバースファミリー」に集中させ、相乗効果をさらに最大化する計画だ。HYBEは今年、プラットフォーム事業の高度化のために、6月2日に日本に「ウィバースジャパン」を、7月1日に米国に「ウィバースUSA」をそれぞれ設立した。

HYBEはウィバースカンパニーを通じてファンダム プラットフォーム「ウィバース」を開発・運営してきた。ウィバースカンパニーは7月、映像ライブ機能を導入した「Weverse2.0」にアップデートした。ネイバーファンダム プラットフォーム「Vライブ」機能をウィバースに適用したのが骨子だ。

ウィバースカンパニーは昨年1月、ネイバーから4100億ウォンの投資を誘致し、ネイバーVライブの事業譲受を発表した。ウィバースは年末までにネイバーVライブとの統合を終える計画だ。

◇ライブコネクト

ライブストリーミングスタートアップ「ライブコネクト」は、多様なカテゴリーのストリーミングコンテンツをサービスできるライブプラットフォームである「LAKUS(ラクス)」を基盤に市場攻略を強化している。

ライブコネクトはラクスという自主企画・演出したブランド公演により、多様なインディーズアーティストのライブをオンラインとオフラインで同時提供した。また、国内チケット市場占有率70%以上を占める「インターパークチケット」とともに、IZ*ONE、PENTAGON、ドリームコンサートなどの大型ライブに対するオンライン視聴権を販売した。

ラクスは大規模公演だけでなく小規模ライブ、1対1ファンミーティングなどアーティストとグローバルファンとのコミュニケーションのための多様な形態のライブ公演形態を支援する。韓国語のほか、日本語、英語、中国語もサポートされる。ペイパルなどのグローバル決済モジュールとネットワークシステムも搭載されている。

◇カカオ

カカオもコマース市場の攻略に拍車をかけている。コマースを武器に売上源を多角化し、「ビヨンドコリア」戦略にも拍車をかけるという構想だ。

カカオは主要子会社を中心に海外コマース市場を攻略している。その中心となるのは、カカオが昨年、買収したファッション・ビューティーコマースプラットフォーム「ZIGZAG(ジグザグ)」だ。ジグザグは累積ダウンロード3500万件と4000個以上のショッピングモールとブランドを保有したプラットフォームだ。

昨年買収したライブコマースプラットフォーム「Grip(グリップ)」も最近、米国市場進出を公式化した。グリップは米国消費者向けウェブサイトとモバイルアプリを発売し、国内グローバル大企業から中小企業に至るブランドの商品を紹介・販売するという構想だ。

カカオのコマース攻略戦略はさらに加速化するものとみられる。これを通じて現在コンテンツ中心に編成されている海外売上源を多角化するという目標だ。

カカオはコンテンツの他にもコマースなどの新事業を通じ、海外での売上の比重を約30%まで増やす計画だ。

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