2025 年 12月 4日 (木)
ホーム経済流通LA名物「ピンクスホットドッグ」韓国に上陸…韓国外食市場、米ブランド“激戦地”に

LA名物「ピンクスホットドッグ」韓国に上陸…韓国外食市場、米ブランド“激戦地”に

ピンクスインスタグラム(c)news1

米ロサンゼルス発の有名ホットドッグ店「ピンクスホットドッグ(Pink’s Hot Dogs)」が韓国に初上陸した。米国の人気外食ブランドが続々と韓国市場に進出する中、韓国が“グローバル外食フランチャイズの激戦地”として注目されている。

ピンクスホットドッグは1939年、ロサンゼルスの夫婦が屋台で創業した老舗ブランド。1946年にはハリウッド近郊のフェアファクス通りに常設店舗を構え、オプラ・ウィンフリーら著名人に愛されてきた。いまやLAを代表するホットドッグ店のひとつとされている。

11月25日には、ソウル・汝矣島(ヨイド)の「ザ・現代ソウル」百貨店に韓国1号店をオープン。国内では、ゴディバ・コリアを運営するBSKコーポレーションが事業を展開し、今後は京畿道・板橋(パンギョ)の現代百貨店にも出店予定だ。

ピンクスのような北米外食ブランドの韓国進出は近年加速している。背景には、韓国の消費者がトレンドの変化に敏感で新ブランドへの受容性が高いという特性がある。

特にMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)を中心に“新しもの好き”の傾向が強く、韓国市場は新メニューの「テストベッド(試験市場)」としても注目されている。

メキシコ風ファストカジュアル「チポトレ(Chipotle)」も韓国進出を発表し、現地パートナーとの合弁会社設立を進めている。韓国1号店は2026年前後に開業予定だ。

また、米サンドイッチチェーン「ジミー・ジョンズ」も2024年から韓国展開を開始し、店舗数を拡大中。タコス専門の「タコベル」も韓国で再拡大を図っており、既存フランチャイズとは別に新たなパートナーと契約を結んだ。

すでに「シェイクシャック」や「ファイブガイズ」など、米国のバーガーブランドも韓国市場で確固たる地位を築いている。

業界関係者は「かつては米国本社が日本やシンガポールを優先していたが、今では韓国が最も反応が明確な市場として評価されている。ブランドストーリーが初期にしっかり浸透すれば、韓国では短期間で爆発的に拡大できる。このダイナミズムこそが、世界の外食ブランドが韓国市場を重視する理由だ」と語っている。

(c)news1

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