
「どんなに敏感な肌でも、成分や刺激を心配せずに安心して使える化粧品を届けたいと思います」
「アイソイ(ISOI)」のイ・ジンミン代表は、水に触れるだけでも痛みを感じ、季節が変わるたびに肌がめくれてしまうほどの敏感肌だった。
ある日、知人の勧めで天然化粧品を使ってみたところ、それまで病院の治療や薬でも改善しなかった肌の状態が良くなるという体験をした。これがイ・ジンミン代表が化粧品成分の研究を始めるきっかけとなった。
「10年以上にわたり、天然化粧品で有名な国やブランドを訪ね歩きながら技術力を蓄積してきた。その後、天然化粧品の技術をそのまま活かしてアイソイブランドを立ち上げた」
イ・ジンミン代表はこう振り返った。
植物由来の機能性化粧品ブランドであるアイソイは、実際に高価な自然由来成分を原料として使用し、人体への有害が懸念される成分はすべて植物性成分に置き換えている。
ベストセラーとして定着している、いわゆる「シミケアローズセラム(ブライトニングセラム)」は、原料が非常に高価なため市場では医薬用として使われる特級品「ブルガリアンローズオイル」を主成分としている。ブルガリアンローズオイルは、バラ3000輪からわずか1mlしか抽出できないという。
アイソイは、米国の非営利団体EWG(Environmental Working Group)が定めた安全等級「VERIFIED(ベリファイド)」マークを韓国で初めて、そして最多で取得している。早くから環境に優しいビューティーやヴィーガンビューティーに注力してきた。
「アイソイは、製品・誠実さ・成分を基盤に一貫してコミュニケーションを続けてきた。アイソイが持つ成分への哲学と効果を正しく、ありのままに伝えることができれば、韓国の消費者はきっと評価してくれると信じていた」
「成分に対するアイソイの誠実さと専門性を伝えるため、当初は成分を理解しやすく周囲に説明できる薬剤師、教師、看護師といった職業層を中心に広報活動を展開し、その後ビッグモデルを起用して、より多くの人にブランドを知ってもらった」
イ・ジンミン代表はこう振り返る。
結果は大成功だった。「良い成分」を重視する消費者が増える中で、製品は口コミで広がった。
アイソイは2009年以降、年平均で2倍以上の高成長を維持しており、現在は売り上げ1000億ウォンを目前にしている。
「グローバルな消費者のドレッサーの上に長く置かれるようなビューティー製品として定着することが次の目標。一過性の流行ではなく、グローバルビューティートレンドとして確立するには、ブランディングだけでなく、優れた品質力を支える継続的な研究が必要だ」
イ・ジンミン代表はこう強調した。
(c)news1